RV BIGFOOT ACSエテルノオクタービア(ジャパンキャンピングカーショー2022)《写真撮影 大野雅人》

「ピカピカの国産新車ベース、ダイニング、キッチン、寝室……。これで1600万円、うーん」 テレワーク普及や行動変容で、クルマも再びやや売れてきて、さらに新築分譲マンション・中古マンションも売れて値上がりしてるいま、“走る新築1LDK”をみると、「これパッと決断して買っちゃう人いるんじゃないか」と思ってしまう。

実際にこうした1000万円超えのキャンピングカーが売れてるらしい。世帯年収800万円前後のファミリーが、東京から電車で1時間以上かかる埼玉・千葉・神奈川・茨城・群馬などの地に建つ4000万円前後の戸建て新築分譲住宅や新築マンションを「35年ローンで躊躇なく買っていく」という時代に、こうした1000万円超えのキャンピングカーも売れてるということか。

埼玉県春日部市に本社をおく RV BIGFOOT(アールブイビックフット)は、ジャパンキャンピングカーショー2022で総額1620万円するバスコンバージョン『ACS エテルノオクタービアM』を「最後の4009cc ディーゼルターボエンジン 限定5台!」と掲げて展示。

日野『リエッセII』(トヨタ『コースター』OEM)がベースのACS エテルノオクタービアMは、6人乗り・就寝定員4人。お部屋のレイアウトは、運転席の直後にダイニング・テーブル。助手席側の玄関を入ると、すぐ右にキッチン、キッチンの向かいにトイレや簡易シャワーなどとしても使えるマルチルーム&クローゼット。その先の最後部に寝室(常設ベッド)がある。

お部屋につく“白物家電”も、一般家庭で使うフルサイズのものが整然とついている。冷蔵庫は2ドア(下が冷凍庫)137リットル、エアコンもインバーターつき。キッチンにはIH調理器や電子レンジが収まる。

標準装備は、室内断熱・防音処理、クッションフロア、L字ソファー、テーブル、マルチルーム、クローゼット、キャプテンシート、常設ベッド・ギャレー、IH調理器、電子レンジ、137L冷凍冷蔵庫、シンク・水中ポンプ、給水・排水タンク各20L、ソーラーパネル×3、インバーター1500W、12V自動充電器、LED室内灯、外部入力コンセント×2、100Vコンセント、12Vコンセント、走行充電システム、高性能AGMサブバッテリー×2、カーテン、ルーフベントx2、ルーフレール、バックカメラ、ダイネット/ベッド上部吊棚、無垢調材白家具、専用白レザー。

このほかオプションで、地デジアンテナ&ナビ連動&液晶テレビ(22万円)、BSアンテナ全国版(30万円)、サイドオーニング(21万円)、指定メモリカーナビ(27万円)、エンジンフード・床じゅうたん(9万円)、FFヒーター(28万円)、ウォーターサーバー温冷(13万円)などがついて、前出のとおりまるっと総額1620万円(価格はすべて端数切り)。

こうした“走る新築1LDK”を眺めていると、「家財がほぼすべてそろってて1620万円なら、中古マンション買うよりもいいんじゃないか」という“子どもの思考領域”に陥ってしまう。ある意味、夢があるクルマだ。

RV BIGFOOT ACSエテルノオクタービア(ジャパンキャンピングカーショー2022)《写真撮影 大野雅人》 RV BIGFOOT ACSエテルノオクタービア(ジャパンキャンピングカーショー2022)《写真撮影 大野雅人》 RV BIGFOOT ACSエテルノオクタービア(ジャパンキャンピングカーショー2022)《写真撮影 大野雅人》 RV BIGFOOT ACSエテルノオクタービア(ジャパンキャンピングカーショー2022)《写真撮影 大野雅人》