ホンダ 三部敏宏社長《写真提供 本田技研工業》

ホンダは、2022年における二輪・四輪のモータースポーツ活動計画を発表した。

◆二輪モータースポーツ活動
ホンダは2021年、ダカールラリー2021で、1987年以来の1-2フィニッシュにより、2年連続二輪車部門の総合優勝を獲得。またレプソル・ホンダ・チームのトニー・ボウ選手がFIMトライアル世界選手権およびFIM X-トライアル世界選手権でタイトルを獲得し、前人未到の30連覇を達成した。2022年も、現在開催中のダカールラリー2022をはじめ、ロードレース、モトクロス、トライアルの世界選手権 最高峰クラス、およびFIMスーパーバイク世界選手権に、HRCが運営するワークスチームで参戦し、タイトル獲得を目指す。

また世界選手権では、ワークスチームだけでなく、有力なサテライトチームの参戦もサポート。さらに、日本をはじめとするさまざまな国や地域では、各国のホンダの現地法人や販売会社が参戦体制を構築し、ロードレース、モトクロス、トライアルでの選手権獲得を目指す。

若手育成では、今シーズンもMotoGPのMoto2・Moto3クラスに参戦するホンダ・チーム・アジアへのサポートを継続し、また、ステップアップの場として、FIMジュニアGP Moto3ジュニア世界選手権のサポートを継続。加えて、若手育成のプログラムとしてイデミツ・アジア・タレント・カップを引き続き活用し、世界で活躍できるライダーのさらなる発掘・育成に取り組む。

◆四輪モータースポーツ活動
2021年は、パワーユニットサプライヤーとして参戦したF1世界選手権にて、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手がドライバーズチャンピオンを獲得。ホンダF1に1991年のアイルトン・セナ選手以来30年ぶりの栄冠をもたらした。

今シーズンのF1では、レッドブル・グループ傘下のスクーデリア・アルファタウリとレッドブル・レーシングにホンダの技術を用いたパワーユニットを供給するレッドブル・パワートレインズをHRCが支援。また、スクーデリア・アルファタウリでF1参戦2年目を迎える角田裕毅選手に続いて、世界最高峰カテゴリーを目指している日本人若手ドライバーのF2選手権などへの参戦をサポートしていく。

国内レースでは、SUPER GT GT500クラスにNSX-GTの新モデルを投入し王座奪還に挑む。また、昨年タイトルを獲得した全日本スーパーフォーミュラ選手権ではチーム体制の変更を行い、連覇を目指す。

開催5年目を迎えるFIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)に加え、世界各地で活況なTCRシリーズや耐久レースに向けては、シビック タイプRをベースとした『シビック TCR』を、北米・アジア・欧州のGT選手権や耐久レースに向けては『NSX GT3 Evo』を引き続き供給する。北米ではインディカー・シリーズに参戦する6チーム17台に、ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)を通じてエンジンを供給。また、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権ではHPDが供給するアキュラブランドのマシン『ARX-05』で2つのチームが参戦する。

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