BMW 2シリーズ・クーペ 新型の「M240i xDrive」(参考)《photo by BMW》

BMWの高性能車部門のBMW Mは11月24日、2022年の新車計画を発表した。3モデルに関する情報が明らかにされている。

◆新型M4クーペに「CSL」設定か
BMW Mは2022年、創立50周年の節目を迎える。それだけに、多くの新型車がデビューする予定だ。そのひとつが、新型『M4クーペ』をベースにした特別モデルになる。

この新型M4クーペの特別モデルについて、BMWは「パフォーマンス志向で、驚くべきモデル」と明かした。BMWは、伝説の高性能モデル「CSL」を復活させるという噂があり、新型M4クーペに2022年、CSLが設定される可能性もある。

CSLとは、「Coupe Sport Lightweigh」の略。BMW Mの2ドアクーペの頂点に位置するモデルだ。CSLが用意されたのは、2004年の『M3 CSLクーペ』が最後だった。2022年に登場すれば、18年ぶりの復活となる。

◆2シリーズクーペがベースの『M2』に新型
2022年には、新型『M2』の登場も予定されている。M2は、『2シリーズクーペ』をベースにした高性能モデルだ。2シリーズクーペはすでに新型が発表されており、M2も2022年、新型ベースに切り替わる。

現行の『M2コンペティション』の場合、直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は410hp/5250〜7000rpm、最大トルクは56.1kgm/2350〜5200rpmを発生する。

トランスミッションは、6速MTまたは7速Mダブルクラッチ。M2コンペティションは、0〜100km/h加速4.2〜4.4秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。オプションのMドライバーズパッケージでは、最高速が280km/h(リミッター作動)に引き上げられる。

◆M3に初のワゴン『M3ツーリング』登場
さらに2022年には、新型『M3セダン』のワゴン版として、『M3ツーリング』が発売される予定だ。新型M3セダンは2020年9月、欧州で発表された。これに続いて、2022年にM3ツーリングが登場する。

BMWは、新型M3にツーリングを設定することにより、高性能なプレミアムミッドレンジクラスのモデルラインナップを拡大する。M3ツーリングでは、ダイナミクスの新次元を追求しているという。

BMWは、ドイツ・ミュンヘン近郊のガーヒングの開発センターを拠点に、M3ツーリングの開発を進めている。BMWは2000年、3代目M3をベースにM3ツーリングのプロトタイプを製作したが、量産化には至らなかった。BMW Mの歴史において、M3ツーリングが市販されるのは、今回が初めてになる。BMWによると、M固有のパフォーマンスに、ツーリングならではのスペースやインテリジェントな機能を組み合わせるという。

なお、M3よりも上に位置する『M5』では、1992年の第2世代と2007年の第4世代に、ツーリングが用意されたことがある。 BMWはM3ツーリングで、ワゴンボディを備えた高性能スポーツカーの高い柔軟性を、生産プロセスに組み込むことができることを証明するという。

BMWはM3ツーリングの投入により、競合プレミアムブランドに対抗していく。メルセデスAMGの『C63ステーションワゴン』、アウディ『RS4アバント』などと競合することになる。

◆3.0リットル直6ツインターボ搭載
M3ツーリングには、新型M3セダン同様、ボンネットの下に3.0リットル直列6気筒の「M ツインパワーターボ」エンジンの最新版を搭載する。BMW Mの他の高性能モデルと同様に、新型M3セダンでは、2つのパフォーマンスレベルが設定された。

標準仕様は最大出力が480hp。「コンペティション」では、最大出力が510hpに引き上げられる。最大トルクは66.3kgmを獲得する。M3ツーリングにも、2種類のパワースペックが用意されると見られる。

M3ツーリングでは、ベース車両の新型3シリーズ・ツーリングに対して、トレッドの拡大、フロントエアインテークの大幅な拡大、4本のエキゾーストテールパイプにより、象徴的なMのDNAを表現する。M3ツーリングでは、レース志向のパフォーマンスと日常的な実用性を高いレベルで組み合わせている、と自負する。

◆新型M3セダン同様の縦長デザインのキドニーグリル
BMWはM3ツーリングで、レース志向のパフォーマンスと日常性の両立をMカーに求めるすべての顧客の要望に応える。新型『3シリーズ・ツーリング』の現時点の最強グレード、「M340i xDriveツーリング」を超えるパフォーマンスを追求していく。

他のBMW Mの高性能スポーツカーと同様に、開発テストは公道やサーキットで行われる。M3ツーリングの広範囲に及ぶ開発プロセスは、それが何よりもまず、M3であることを証明しているという。M3ツーリングの集中的なテストとチューニングプログラムは、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースでも行われる。ニュルブルクリンク北コースでの走行テストは、サラブレッドのスポーツカー性能と機能的な実用性を併せ持つプレミアムミッドサイズのワゴンを開発するために必要という。

なお、BMWは、M3ツーリングとベース車両の3シリーズ・ツーリング新型との違いについて、エンジンとパフォーマンスをはじめ、トレッドの拡大、リアの4本出しテールパイプなどを挙げる。フロントマスクについては、「エアインテークが著しく大きくなる」と公表しており、プロトタイプの写真からは、新型M3セダン同様、縦長デザインのキドニーグリルが採用されているのが見て取れる。このほか、リアには新型M3セダン同様、4本出しのエグゾーストを組み込んだディフューザーを装着する。

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