b8ta Tokyo-Shibuyaに展示された日産アリア《写真提供 b8ta》

先進的なコネクティッド技術やEVを気軽に体感してもらおうと、日産は15日から渋谷にオープンする体験型ストア「b8ta Tokyo-Shibuya(ベータ・トウキョウ・シブヤ)」に日産アリアの特別展示を開始する。12月28日まで。

ベータ・トウキョウは、”売らない小売”のパイオニア的存在。さまざまなジャンルの商品を紹介するとともに、AIカメラや3D-LiDARなどを駆使した行動分析などを行い、マーケティングに有用なデータを出展企業にフィードバックする。

日産は、ディーラーや自動車系のイベントに積極的に出かけない層にもアピールしようと、今回ベータ・トウキョウ・シブヤに出展。トレンドの発信地である渋谷という土地柄や、既存系列ストアのリピート率の高さ、ブランドや商品の世界観をしっかりと伝えられるベータ・トウキョウのシステムなどが出展の決め手となった。

ストア内では、タブレットやスマートスピーカーを使い、バッテリーの残量や充電スタンドのリアルタイム検索、カーナビの経路設定などの体験が可能。

カーナビの経路設定は、リーフから培ったビッグデータを活用し、外気温や走行速度(ゆったり、普通、せっかち)などを入力し、リアルタイムの混雑状況などを加味して、どこで充電すれば良いかなどを適切に提案してくれる。

また、運転席に座って、音声入力によるオーディオやエアコンなどの設定変更を試したり、ヘッドアップディスプレーなど装備の説明も受けられる。

日産では、「日産の関係者ではないスタッフが接客することで、コスメやお菓子などを探しに来た人も、リラックスしてクルマに触れられる。日産の電動化や知能化、コネクティッド技術などに気軽に体感することで、興味・関心を持ってもらえたら」と今回の特別展示に期待。「クルマに関心の薄い人たちの反応のリアルタイムデータをマーケティングや商品開発に活かしたい」としている。

同社は関東や中部地方などの販売店を中心に「HALLO NISSAN(ハロー・ニッサン)」というセールスを目的としない先進技術の体験プログラムを拡大中で、最近トレンドの”売らないお店”を活用した、ブランド向上・認知拡大に力を入れている。

また、アリアについては、応募製の特別展示会や試乗会などを、異例の発売前に行うなど、ブランドのイメージリーダー的存在と位置付け、幅広い層にPR。「アリアを通じて、日産のクルマ、日産のEVに好感をもってもらえれば」と、その狙いを話している。

出展の狙いについて語る日産自動車・日本マーケティング本部ディビジョンゼネラルマネージャー・増田泰久氏(右)とb8ta Tokyを運営するベータジャパンの北川卓司CEO《撮影 家本浩太》 日産アリア(EV)《写真提供 日産自動車》 日産アリア《写真提供 日産自動車》 日産アリア《写真提供 日産自動車》 渋谷1丁目にオープンする体験型ストア「b8ta Tokyo-Shibuya」《写真提供 b8ta》 b8ta Tokyo-Shibuyaの店内《写真提供 b8ta》 b8ta Tokyo-Shibuyaの店内《写真提供 b8ta》 b8ta Tokyo-Shibuyaの店内《写真提供 b8ta》