インバーター冷却用電動ウォーターポンプ(参考画像)《写真提供 アイシン》

初のフルモデルチェンジを受けたトヨタのコンパクトハイブリッド『アクア』。その走りの進化には、アイシンが新開発した技術が貢献している。

インバーター冷却用電動ウォーターポンプは、新設計により従来のものからサイズを変えることなく約1.5倍の出力を達成。全体のシステム効率は世界最高レベルである約39%を実現している。アイシンは、2006年から電動ウォーターポンプを市場投入し、「エンジン冷却用」「インバーター冷却用」ともに高いシェアを有している。今回、インペラ(羽根車)部の水圧分散を最適にしてロスを低減する新開発の3Dインペラの採用とモーターの通電制御変更によって、高い効率と搭載性を両立している。

アイシンとして初めて開発したシフト・バイ・ワイヤは、モーター、減速機、ECU、センサーを一体化した機電一体構造。これにより「位置制御性」「応答性」に優れたシフトポジション切り替え性能を実現する。また高減速・高効率の少歯数ヘリカルギヤを採用することで小型化し、優れた搭載性を確保。ニーズが高まる電動化・自動運転化に対し、親和性の高い商品として幅広い車両での活用が期待される。

新型アクアにはこのほか、電子制御ブレーキシステムや電気式4WD駆動ユニットなど、カーボンニュートラルや交通死亡事故ゼロなど、めざす社会の実現に貢献する商品が採用されている。

トヨタ アクア 新型《写真提供 トヨタ自動車》