トヨタ・ヤリス《写真撮影 小林岳夫》

新型コロナウイルスの爆発的な感染急拡大が続き、国内で新たに確認された感染者が初めて1万人を超え、過去最多を更新。東京オリンピック開催中の東京都も3日連続で最多を更新。神奈川も過去最多、埼玉、千葉などでも感染力の強いデルタ株が猛威を振るっているという。

このため、政府は埼玉、千葉、神奈川、大阪の4府県に緊急事態宣言を追加発令する方針で、期間は8月2日から31日として、きょう7月30日に正式決定するそうだ。

「過去最多」でもそんなネガティブな話題ではなく、ダイハツ工業、日野自動車含むトヨタ自動車の2021年上半期(1〜6月)の世界販売実績が、前年同期比31.3%増の546万7218台で、2年連続で世界首位となった。上半期の販売台数としても過去最多を更新したという。

きょうの各紙も「トヨタ、世界販売過去最高、コロナ感染回避追い風、米中で好調」(朝日)や「トヨタ世界販売過去最多」(東京) などのタイトルで経済面のトップ記事で報じている。

各メーカーの上半期の世界販売台数では、2位は独フォルクスワーゲン(VW)で27.9%増の497万8238台、3位は日産自動車と仏ルノー、三菱自動車の3社連合で20.2%増の408万1587台だったという。

また、日系メーカーでは、ホンダが25.8%増の236万7330台、スズキは50.6%増の143万8828台、マツダは27,5%増の71万712台などと昨年の実績は上回ったものの、トヨタ以外は、コロナ前の19年上半期の水準に届かなかったという。トヨタは単体でも500万台を超えており、ホンダや単体の日産(220万台)の2倍以上。新車を出せば労せずして売れるわけでもないだろうが、わずか半年でホンダと日産の1年分を超える新車を世界のマーケットで売りさばいたことになる。

2021年7月30日付

●ルネサス出荷量火災前の9割に、那珂工場(読売・8面)

●トヨタ2年連続世界首位、米中好調、上半期最多547万台(読売・9面)

●東京「爆発的感染拡大」都の会議危機感示す(朝日・1面)

●米経済コロナ前の水準回復、GDP4〜6月期6.5%増、ワクチン大規模対策奏功(朝日・3面)

●新規感染初の1万人超、政府、4府県に緊急宣言へ、新型コロナ(毎日・1面)

●空飛ぶクルマ迫る未来、動く大手企業、実用化には課題山積(毎日・7面)

●パナソニック黒字転換、4〜6月期、巣ごもり需要、家電好調(産経・9面)

●半導体不足余波、新車納期1年待ちも(産経・10面)

●日野・いすゞ、中国勢と火花 EVトラック 来年発売、航続距離100キロまず宅配(日経・12面)

●VW、中国独走に陰り、テスラや現地勢、EV先行(日経・16面)

●日産、一時9%高、3期ぶり黒字好感(日経・17面)

ダイハツ・タント《写真撮影 宮崎壮人》 日産ノート《写真撮影 中野英幸》