ステランティスの次世代電動車のイメージ《photo by Stellantis》

ステランティス(Stellantis)は7月8日、「EVデー2021」において中期的な電動化戦略を明らかにし、2026年に全固体バッテリー(ソリッドステートバッテリー)を搭載した電動車を発売すると発表した。

EVなどの電動車で主流のリチウムイオンバッテリーが液体を使用しているのに対して、ソリッドステートバッテリーは、液体を使わず固体で構成されるバッテリーだ。エネルギー密度や安全性などの面でリチウムイオンバッテリーよりも優れ、次世代のバッテリーとして注目されている。

ステランティスは、バッテリーパックをさまざまな車両に適応させていく。都市部で使われる小型車向けに加えて、ハイパフォーマンス車両やトラック向けには、高密度タイプを搭載する。また、バッテリーは顧客ニーズに合わせて、2タイプを2024年までに開発する。ひとつは高密度タイプで、もうひとつがニッケルコバルトフリー。そして2026年には、全固体バッテリーを搭載した電動車を投入する計画だ。

ステランティスは、合弁パートナーとともに、複数のキーテクノロジーを開発中、もしくは開発を完了している。それらの中には、eパワートレーン、eトランスミッション、バッテリーセルの開発と製造、デジタルコックピット、パーソナライズド・コネクテッド・サービスが含まれている。

ステランティスは、これらのパートナーシップによって、自社の競争力強化だけでなく、新技術やソリューションの開発スピードの大幅な向上を行い、競争力を維持するための資本を最適に配分する、としている。

フィアット 500 新型(参考)《photo by Fiat》 プジョー e-208(参考)《photo by Peugeot》 シトロエン e-C4(参考)《photo by Citroen》