マセラティが6月に公式リークした『グラントゥーリズモ』の次世代型プロトタイプ。今回スクープサイト「Spyder7」では、その実車をより鮮明に撮影することに成功した。
プロトタイプ車両は依然としてディティールが隠されているが、初めて上からの撮影に成功。ルーフやリアウィングの形状がわかるほか、『MC20』との共通性を感じさせる新しいヘッドライトを装着していることも確認できる。また同ブランド特有のワイドグリルや、コーナーに押し出された大型エアインテークなどが見てとれる。現行型よりラウンドしたフロントエンドが予想される。
最大の進化は、V型8気筒自然吸気エンジンからフルエレクトリック(EV)パワートレインへの移行だろう。グラントゥーリズモは2007年に4.2リットルのフェラーリ製エンジンを搭載し発売、その後4.7リットルに拡大された「グラントゥーリズモ S」を設定しているが、このフルモデルチェンジでは大きな転換期となりそうだ。
マセラティ初となるEVは、イタリア語で「稲妻」を意味する「Folgore」と名付けられたドライブトレインが初めて採用される。フロントアスクルに1つ、リヤアスクルに2つのトリプルモーターを搭載するAWDとなる。リヤモーターは個別に出力、及びトルク管理を可能とし、アクティブトルクベクタリングを実現する。最高出力はガソリンより強力で、600ps以上は確実とみられている。
グラントゥーリズモのワールドプレミアは2021年内と予想され、派生オープンモデルの「グランカブリオ」は2022年内のデビューが期待されている。2021年内には新型SUV『グレカーレ』も発表予定で、2024年までには16台の新型モデルが登場予定となっている。
マセラティ グラントゥーリズモ 次世代型を完全スクープ!初のEVは600馬力オーバーか
2021年07月04日(日) 08時00分
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