プジョー308SW新型のPHV《photo by Peugeot》

プジョーブランドは6月22日、新型『308 SW』(Peugeot 308 SW)にプラグインハイブリッド車(PHV)を欧州で設定すると発表した。

◆電動化戦略に沿って2種類のPHVをラインナップ

プジョーブランドは電動化において、「Power of Choice」戦略を掲げている。この戦略を反映して、新型308 SW には、2種類のPHVをラインナップしている。

2種類のPHVモデルは、駆動方式がFFで、トランスミッションは8速ATを組み合わせる。「HYBRID 180 e」は、「PureTech」ガソリンエンジンが最大出力150hpを発生する。モーターは最大出力110hpを引き出す。EVモードでの航続は最大60km、CO2排出量25g/km(いずれもWLTP計測)を見込む。

「HYBRID 225 e」は、PureTechガソリンエンジンが最大出力180hpを発生する。モーターは最大出力110hpを引き出す。EVモードでの航続は最大58km、CO2排出量26g/km(いずれもWLTP計測)となる見通しだ。

2種類のPHVは、「ドライビングスタイルセレクター」によって、「エレクトリック」、「ハイブリッド」などのモードを切り替える。バッテリーは蓄電容量12.4kWhのリチウムイオン。バッテリーの充電は、32Aの出力7.4kWウォールボックスで1時間55分、16Aの出力3.7kWで3時間50分、8Aの出力3.7kWで7時間5分となる。

新型は、「EMP2(Efficient Modular Platform)」マルチエナジープラットフォームの進化版をベースにしており、スリークなシルエットで電動化バージョンを展開することが可能になったという。このプラットフォームは、新しい構造要素で構成されており、効率性、安全性、ドライビングプレジャー、快適性をさらに追求している。

◆部分自動運転を見据えた最新世代の先進運転支援システム

新型には、最新世代の先進運転支援システム(ADAS)が採用される。「Drive Assit 2.0 Pack」では、部分自動運転へのさらなるステップとして、ストップ&ゴー機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロールとレーンキープアシストが搭載されている。

さらに車線が分かれているレーンにおいては、「セミオートマチックレーンチェンジ」として、70km/hから180km/hまでの範囲で、先行車を追い越し、元の車線に戻ること提案する。

「予測速度推奨」は、制限速度の標識に従って、ドライバーに速度の調整(加速または減速)を提案する。「コーナー速度調整」は、カーブの曲率に応じて速度を最適化する機能で、最高で180km/hまで対応している。

新型には、75mの距離をカバーする「ロングレンジブラインドスポットモニター」、後退時に近くに危険があることを警告する「リア・トラフィック・アラート」、クリーニングノズルを内蔵した高精細の「180度リバースカメラ」、フロント、リア、サイドの4つのカメラによる「360度パーキングアシスト」、「プロキシミティ・ハンズフリー・スタート」、「フルデフロスター・ヒーテッド・ウィンドシールド」、「ヒーテッド・ステアリング・ホイール」が標準またはオプションで装備される。

また、乗員の電話番号情報と車線上の車両の方向を含む位置情報を提供する緊急通報「E-call+」や、リバースギアに入れたときのバックミラーのインデックス化も採用している。

「自動緊急ブレーキ」は、昼夜を問わず、歩行者や自転車を検知。バージョンによって7km/hから140km/hまで対応する。衝突警告機能も付く。「アクティブワーニング機能」は、意図しない車線(または路側帯)の横断を警告し、走行ラインを修正する。「ドライバー・アテンション・アラート」は、ステアリングホイールの微小な動きを分析することにより、長時間の運転や65km/h以上の速度でのドライバーの注意力を検出する。

さらに、自動ハイビーム切り替えをはじめ、一時停止、一方通行、追い越し禁止、追い越し禁止解除など交通標識の認識範囲を拡大したほか、近接警報、電動パーキングブレーキも採用されている。

◆スマホとの連携が重視されたインフォテインメントシステム

新開発のインフォテインメントシステムは、スマートフォンとの連携が重視されている。人間工学に基づいて設計されており、各ドライバー(最大8つのプロファイル)は、自分のディスプレイや好みの雰囲気などを設定し、保存することができ、日常的に使用することが可能だ。

ミラーリング機能がワイヤレス化され、Bluetoothで2台のスマートフォンを同時接続することもできる。中央の10インチ高精細スクリーンは、カスタマイズ可能。ウィジェットやショートカットを使ってのマルチウィンドウ化など、利便性が追求されている。各種メニューを左右で選択し、上下スワイプでそれぞれのメッセージやアラートを表示。三本指タッチでアプリケーションリストを表示できる。

また、スマートフォン同様、タッチボタンでホームを押すことにより、メインページに戻ることができる。画面上部のバナー上のアイコンには、外気温情報、エアコン、ウィジェット使用中のメニューページ、コネクティビティデータ、通知、時間などが常時表示される。

「PEUGEOT i-Connect Advanced」には、高性能で効率的な「TomTomコネクテッドナビゲーション」が装備される。地図は10インチのスクリーン全体に表示され、OTA(Over The Air )で地図情報がアップデートされる。

新型には、自然言語による音声認識コマンド、「OK、PEUGEOT」を採用しており、インフォテインメント機能に関するすべての操作が可能だ。また、操作方法の案内や質問が解決できるように、システムにはオンボードでドキュメントやチュートリアルが用意されている。

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