JR山手線(資料画像)《写真提供 写真AC》

新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるため、9都道府県で発令されていた緊急事態宣言が解除された。東京、大阪、兵庫、京都の4都府県では4月25日の発令適用から約2カ月ぶりの解除となる。

百貨店などは平日に限定してきた全面営業を土日にも拡大する一方、東京、大阪など10都道府県は6月21日から7月11日までの間、まん延防止等重点措置に移行。条件付きで酒類の提供が認められるという。

そんな中、きのう20日午後5時35分ごろ、東京都渋谷区のJR東日本の変電所の送電設備トラブルで、山手線全線の内回りと外回りで約4時間、運転がストップするという“非常事態”が起こった。

山手線ばかりではなく、埼京線大崎〜池袋間の上下線と、湘南新宿ライン全線の北行・南行、相鉄線直通列車の新宿〜羽沢横浜国大間の上下線でも一時運転を見合わせたという。59本が運休、253本が最大約4時間20分遅れ、帰宅中の乗客など約16万人に影響したそうだ。

きょうの各紙も社会面で報じているが、東京は「都心足止め『密心配』、2時間半閉じ込めも」とのタイトルで、真っ暗になったJR山手線の車内で運転再開を待つ乗客の話を、乗客が提供した写真とともに伝えている。

故障の原因は「調査中」だそうだが、それにしても、緊急事態の最後の週末もJR山手線が走る新宿や渋谷など夜の繁華街は若者などが行き交う姿が目立っていた。まさか、今回の突然の運転見合わせトラブルは「人流」を抑制するための“戒め”ではないだろうが、ワクチン接種が加速しているとはいえ、1か月後の五輪開催を控えて引き続き油断は禁物だ。

2021年6月21日付

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