ブガッティ・シロン・ピュルスポール の特別モデル《photo by Bugatti》

ブガッティは3月30日、500台を限定生産する予定の『シロン』(Bugatti Chiron)の300台目が、フランス本社工場で生産された、と発表した。高性能版の『シロン・ピュルスポール』の特別モデルになるという。

シロン・ピュルスポールは、『シロン』をベースに、コーナリング性能を引き上げることに重点を置いて開発された。価格は300万ユーロ(約3億8970万円)。これでシロンは、限定生産500台の6割にあたる300台が出荷されたことになる。

◆専用のデザインが空力性能を向上

シロン・ピュルスポールでは、エアロダイナミクス性能を高める専用デザインを採用する。フロントには、ワイド化された吸気口と、専用グリルを装着した。フロントリップスポイラーは、前方に突き出た専用デザインで、最大のダウンフォースを生み出すという。

リアには、車両の幅方向に1900mmの固定式大型ウイングを装着し、ダウンフォースを高めた。専用のディフューザーも装備される。角度の付いたウイングマウントは、リアバンパーとともに、大きなX字を形成する。3Dプリントされたチタン製の軽量エグゾーストパイプが採用された。ベース車両の格納式リアスポイラーの油圧コンポーネントを廃止することにより、10kgの軽量化を果たしている。

オプションのエアロウィングを備えたマグネシウム製の軽量ホイールは、1本あたり4kg軽い。ホイール周辺の空気の流れを最適化し、エアロダイナミクスも向上させる。ホイール4本で重量を合計16kg削減することにより、バネ下重量も減少させた。

◆ワインディング向けの足回り

ブガッティは、とくにワインディングロードで本領を発揮するシャシーとサスペンションを、シロン・ピュアスポーツ向けに開発している。快適性を犠牲にすることなく、フロントに65%硬いスプリング、リアに33%硬いスプリングを採用した。アダプティブダンピングのコントロール、キャンバー値の変更(マイナス2.5度)により、さらにダイナミックなハンドリングを追求している。

フロントとリアのカーボンファイバー製スタビライザーは、さらにロールを最小限に抑える。ばね下重量は、19kg軽量化された。この19kgは、16kgにおよぶ車輪の軽量化に加えて、チタン製ブレーキパッドのベースパネルによる2kgの軽量化、ブレーキディスクの1kgの軽量化を合計したものだ。また、シャシー、サスペンション、ボディの接合部分の剛性を、フロントで130%、リアで77%強化することにより、路面への接地性を向上させている。

タイヤは、ミシュランが新開発した高性能タイヤ「スポーツカップ 2 R」だ。フロントが285/30R20、リアが355/25R21サイズを履く。新素材のコンパウンドのおかげで、高いコーナリングスピードでも優れたグリップ力を発揮するという。

◆1500hpを発生する8.0リットルW16気筒+4ターボ

ミッドシップには、2ステージターボ化された8.0リットルW16気筒+4ターボエンジンを搭載する。最大出力は1500hpと変わらないが、発生回転数は6700rpmから6900rpmへ、200rpm引き上げられた。最大トルクは、163kgm/2000〜6000rpmと変わらない。

7速デュアルクラッチの「DSG」は、全体のギア比を15%クロスレシオ化した。駆動方式は4WDだ。ブガッティによると、60〜120km/hの中間加速は、ベース車両に対して3秒短縮しているという。最高速は350km/hでリミッターが作動する。

4種類のドライブモードに加えて、「スポーツ+」モードが採用された。通常のスポーツモードよりも、サーキット寄りの設定となっており、高速コーナーでもドリフトできる理想的なラインを走行できるという。

◆ブガッティの愛好家の要望でカスタマイズを施した特別モデル

ブガッティは、500台を限定生産する予定のシロンの300台目が、フランス本社工場で生産されたと発表した。ブガッティの愛好家の顧客の要望を受けて、シロン・ピュルスポールの細部に至るまで、カスタマイズを施した特別モデルになるという。

ボディカラーには、ブラックの「Nocturne」が選択された。ドアミラーカバー、ワイパー、フロントの「ブガッティホースシュー」、リアウイングはグレーカーボンで仕上げる。このリアウイングには、ブガッティの大きなロゴが配された。

ボディサイドのブガッティの「シグネチャーCライン」と、「ガンパウダー」仕上げのテールライトベゼルとホイールは、ダークなブラックカラーとのコントラストを狙ったものだ。エンジンカバーは軽量なカーボンファイバー製としている。

インテリアは、落ち着いたレザーが特長の「ベルーガブラック」パッケージとなる。「グリスラファール」のステッチが入るアルカンターラも選択された。創業者のエットーレ・ブガッティの弟、レンブラント・ブガッティに敬意を示して、踊る象の絵がヘッドレストにあしらわれた。オプションの「スカイビュー」も装備している。

ブガッティは、2016年以来、フランスのモルスハイム本社工場において、シロンを手作業で組み立ててきた。300台目のシロンの出荷は、特別な瞬間、としている。

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