トヨタランドクルーザープラド《写真提供 トヨタ自動車》

日本損害保険協会が3月15日発表した「第22回自動車盗難事故実態調査結果」によると、車両本体盗難の車名別盗難状況で、『ランドクルーザー』が構成比15.8%(25件)で2回連続のワースト1となった。

調査は昨年11月に全国で発生した自動車本体盗難事故のうち、調査期間内に損害保険会社18社が車両保険金を支払った事案をまとめたもの。車両本体盗難の件数は前回調査(2020年2月)から31.9%減少し、158件となった。

車種別では、ランドクルーザーが前回調査に引き続きワースト1となった。2位は同率(13.9%/22件)でトヨタ『プリウス』とレクサス『LX』、3位はトヨタ『クラウン』(5.7%/9件)、同率(3.2%/5件)でトヨタ『アルファード』とレクサス『IS』『RX』が6位。ワースト13車種合計122台のうち36.1%(44台)をレクサスが占めている。また、プリウスが3回連続で2位となるなど、盗難被害が特定の車種に集中する傾向が続いている。

車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金は、近年増加傾向にあり、前回調査から1.2%増の406万2000円。高額な車両が狙われる傾向が強まっていることを示している。また、盗難の発生時間帯は、「深夜〜朝(22〜9時)」が66.5%と最多。盗難の発生場所は「契約駐車場(屋外)」が前回から17.7ポイントアップの40.5%で最多。コロナ禍の影響で在宅率が高まったこともあり、これまでトップだった「自宅(屋外)」を抜いた。

車名別盗難状況《図版提供 日本損害保険協会》 1件あたり支払保険金の推移(車両本体盗難)《図版提供 日本損害保険協会》 盗難発生時間帯《図版提供 日本損害保険協会》 盗難発生場所 割合推移《図版提供 日本損害保険協会》