ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》

皆さん、こんにちは。わたし、普段はYouTubeのMOTOR STATION-TVでレポーターとして活動している小鳥遊レイラです。今回、ホンダが発表したばかりの新型モデル『レブル1100』に乗ってきましたので、早速そのレポートを皆さんにお届けします。

◆ちゃんと両足が地面に着く安心感は何にも代えがたい


レブルシリーズはいわゆる「クルーザーモデル」、昔だったら「アメリカン」と呼ばれていたカテゴリーに属しており、ロー&ロングのゆったりとしたスタイルが特徴。この1100はこれまで250や500と来たシリーズの頂点になるモデルです。スタイリングの基本イメージは250&500から受け継いでいますが、その名のとおり排気量は1100ccとリットル越えの迫力や装備が加わっているのがポイントです。

外観はシックなブラックアウトでまとめられており私好み。ライディングポジションはいかにもクルーザーという感じでふんぞり返ってどっしり乗る系ではなく、ゆったりながらもちょっとスポーティに峠を流してみたいなんてときにも応えてくれる絶妙なもの。

そして何といっても身長160cmの私に嬉しいのが足着き性の良さ。両かかとが地面にベタベタなのにヒザが曲がってまだ余裕がある!大型バイクでこれは今まで考えられなかった!信号待ちなど止まったときにちゃんと両足が地面に着く安心感たるや、女性や初心者には代えがたいものがあると思うんです。

◆心地いいエンジンの鼓動と賢いDCTに目から鱗


エンジンは1082ccの並列2気筒。私が普段乗っている250ccのスポーツモデルも並列2気筒なのですが、そちらの爆発間隔は等間隔。レブル1100は不等間隔なので鼓動感がいい感じで伝わってきます。しかも大排気量なので低回転で余裕あるクルージングができる感じがたまらない。大排気量だから回したときの速さもしっかりある。

でも、レブル1100の大排気量の本質は速さよりもクルージングの余裕感や鼓動感、そこから来る楽しさに直結しているように感じたな。この鼓動感もドコンドコンとしたいかにもクルーザーだぞと主張しすぎた突き上げ感を感じるような強すぎることがなく、本当に「心地いい」という言葉がピッタリの絶妙な味付け。強すぎると長距離走っていて疲れちゃいますからね。


そしてレブル1100ならではのポイントとなるのが、一般的なマニュアル仕様のほかにオートマチックでギヤを選択してくれるDCT(デュアルクラッチトランスミッション)バージョンが選べることです。私が乗ったのもこのDCTバージョンなのですが、これが目から鱗で素晴らしかった。DCTには「SPORT」、「STANDARD」、「RAIN」と3つのライディングモードがあるのですが、基本となるSTANDARDモードでは鼓動感を一番気持ちよく感じる回転数をDCTが賢くキープしてくれるんです。

正直オートマだとつまらないかとも思っていたのですが、ちゃんとギヤが切り替わる感触も伝わってくるし、手元ボタンで任意にギヤチェンジ操作もできる。だけど、私がギヤを変えたいなと思ったときには大抵DCTが勝手に操作してくれているんですよ。なので、気が付いたらほとんどDCT任せにしちゃっていましたね。

◆快適装備が揃ってるレブル1100DCTはロングツーリングに最適


そんな疲れずにどこまでも気持ちよく走り続けられるレブル1100だけに、何に使うのがピッタリかというと、やっぱりツーリング。それも“ちょっとした”ツーリングではなくて、東京から大阪とか、逆方向に向かえば青森。なんならそこからフェリーに乗って北海道、なんてのもありなんじゃないかなと思います。日帰りよりも1週間かけてのロングツーリングなんてたまらないだろうな。

そのときに嬉しいクルーズコントロールとグリップヒーターもレブル1100は装備しています。クルコンは右手元のボタンをポンと押すと、今走っている速度をキープ。50〜60km/hくらいでも効いてくれ、前車に近づいたらブレーキをちょんとかけると即解除。離れたらまたボタンを押して再開と、4輪でもクルコンを使いまくっている私にはとにかくラクです。グリップヒーターも真夏こそ必要ないかもしれないけど、春だとまだ夜中や山の上ではありがたみを感じる場面に出会うんですよね。


さてクルージングが素晴らしかった一方で、今回は残念ながらワインディングにまでは足を踏み入れなかったので未体験なのですが、最初に伝えたライディングポジションからのスポーツライディングもこのバイクの隠された魅力なんじゃないかなと感じています。そのあたりは開発者もかなり自信持っていらっしゃいました。より直感的にシフトチェンジができるマニュアル仕様の方は長旅よりも峠がメインの人にフィットするかもしれませんね。

大型バイクとしては異例の乗りやすさが魅力のレブル1100。難点としたらクルーザーとしては断然軽いのだけど、やっぱり230kgという車重はバイク初心者にはちょっと重くて取り回しが大変かも。初心者ならまず試乗してみて、心配だったら250や500のレブルからステップアップ目指すのがオススメです!



■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
コンフォート:★★★★★
足着き:★★★★★
オススメ度:★★★★★

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん
レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》 ホンダ レブル1100DCT《写真 WITH ME》