ルノーF1改めアルピーヌF1が日本時間3日、2021年のF1参戦マシン『A521』のレーシングカラーを公開。チーム体制や戦略的ビジョンをオンラインで発表した。数々のモータースポーツシーンを彩ってきたアルピーヌだがF1参戦は初。アルピーヌにとっての「新時代」であることを強調した。
オンライン会見では、アルピーヌの歴史を飾ってきた数々のレーシングマシンが紹介された後に、レーシングカラーのA521がお披露目された。
A521は、アルピーヌの伝統であり象徴ともいえる青、白、赤でカラーリング。ルノー製のE-Tech 20B 1.6リットルV6エンジンパワーユニットを搭載する。A521は昨シーズンにルノーF1として参戦した「R.S.20」の進化系にあたり、昨年合意された規制の変更にともない主要なコンポーネントは共通。ただし車両後部は新たな空力規制にともない新規開発または改良が施されている。
ドライバーはフェルナンド・アロンソと、エステバン・オコン。2年ぶりのF1復帰となるアロンソは、2005年と2006年にF1ドライバーズチャンピオンに輝いた日本でもファンの多い選手だ。オコンはチームとして2年目の参戦。昨シーズンは24歳でF1初の表彰台を飾るなど、今後が期待される新星。
チームを率いるのは、アルピーヌCEOのローラン・ロッシ、エグゼクティブディレクターのマルシン・ブドコウスキー、レーシングディレクターのダヴィデ・ブリビオの新たな3人のリーダー。ロッシCEOはアルピーヌとしてのF1参戦について「アルピーヌにとって重要なマイルストーン。F1の高い水準、名声、パフォーマンスにその地位を見出している。今年の目標は明確。昨年の勢いを継続し、表彰台を目指して戦う。我々の長期的なビジョンは、表彰台の頂上にアルピーヌの名前を輝かせることだ」と語り、アロンソ、オコンのパフォーマンスに期待を寄せた。
アロンソは2月の交通事故による怪我の影響でオンライン会見は欠席。笑顔でウインクするワンショットの映像が映されるのみだったが、プレスリリースでは「F1に戻り、アルピーヌF1チームの次の章に参加できることに興奮している。目標は初めから攻めること」などコメントを寄せている。
アルピーヌF1としての2人の初走行は、3月12〜14日のバーレーンでのプレシーズンテストを前に、英国シルバーストーンサーキットでの撮影日でおこなわれる。
【F1】アルピーヌF1、2021年マシン『A521』レーシングカラー公開「表彰台めざし戦う」
2021年03月03日(水) 02時00分
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