スズキ・スイフト の2021年モデル(インド仕様)《photo by Suzuki》

スズキのインド子会社のマルチスズキは2月24日、『スイフト』(Suzuki Swift)の2021年モデルを発表した。

マルチスズキは2018年1月、インド市場において、インドで現地生産した現行スイフトの販売を開始した。現行スイフトは、インド現地生産車としては、3世代目モデルだ。車両の組み立ては、インド・グジャラート工場で行われている。スイフトは2020年、インド発売15周年を迎えており、累計販売台数は約240万台に到達している。

また、スイフトは、歴代3モデルがすべて、インドカーオブザイヤーを受賞した。初代は2006年、2代目は2012年、現行の3代目は2019年、インドカーオブザイヤーに輝いた。マルチスズキによると、スイフトはインドカーオブザイヤーを3回受賞した唯一の車になるという。

◆新世代「Kシリーズ」エンジン搭載

2021年モデルには、新世代の「Kシリーズ」の「デュアルジェット」デュアルVVTエンジンと、「アイドルスタートストップ(ISS)」テクノロジーが搭載されている。

この1.2リットル直列4気筒ガソリンエンジンは、より高い圧縮比、EGR冷却システム、ピストン冷却ジェットを備えており、エンジン効率の向上と摩擦低減を追求した。最大出力は、90hp/6000rpmを発生する。

トランスミッションは、5MTと「AGS」(オート・ギア・シフト)を用意する。燃費性能はMTが23.2km/リットル、AGSが23.76km/リットル。マルチスズキによると、クラス最高の燃費を実現しているという。

◆オーディオにクラウドベースのサービス

インテリアには、ツインポッドのメータークラスターと、10.67cmのマルチインフォメーションカラーTFTディスプレイを装備した。ドアトリムやインストルメントパネルは自然な光沢仕上げとし、デュアルトーンシートも採用された。

オプションの「Smartplay Studio」は、17.78cmのタッチインフォテインメントシステムだ。スマートフォン、車両、クラウドベースの新サービスを組み合わせて、快適な運転体験を追求する。音楽に加えて、ユーザーはニュースを閲覧したり、最新の天気情報を確認したり、ナビゲーションを利用して、最新の交通情報を取得したりできる。クルーズコントロールやキー同期機能を備えた自動折りたたみ式ドアミラーも採用している。

さらに全車に、デュアルエアバッグ、プリテンショナーフォースリミッターシートベルト、ISOFIX(チャイルドシートレストレイントシステム)、EBD付きABSが装備されている。

AGS仕様には、ESPとヒルホールド機能を装備した。これにより、車両の横滑りの挙動を検出し、安全性を確保する。ヒルホールド機能は、坂道で車両が後退するのを防ぐ。フロントとリアに大容量ブレーキが装備され、ブレーキの性能と寿命を向上させた。また、第5世代のハーテクトプラットフォーム上に構築された。正面オフセット、側面衝撃、歩行者安全規制に準拠する。リアビューカメラ付きリバースパーキングセンサーも装備されている。

◆スポーティな新クロスメッシュグリル

2021年モデルのスイフトには、3種類のデュアルトーンオプションが設定された。パールアークティックホワイトとパールミッドナイトブラックルーフ、パールミッドナイトブラックルーフを備えたソリッドファイアレッド、パールアークティックホワイトルーフのパールメタリックミッドナイトブルー、だ。

プレミアムシルバーのインテリアとデュアルトーンのエクステリアの導入により、スイフトのスタイリッシュなキャラクターを強化することを狙った。クロームアクセントが施された新しいクロスメッシュグリルによって、スポーティさを追求している。

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