その年を代表する1台を決める日本カーオブザイヤー。「第41回 2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたのはスバル『レヴォーグ』だ(12月7日)。選考委員を務めるモータージャーナリストの工藤貴宏氏は、レヴォーグに満点の10点を与えた。
以下は、日本カーオブザイヤーHPに掲載された工藤氏のコメントである。
☆☆☆
「日本の自動車業界の未来を切り開く存在か?」という観点から選びました。そういった視点から見ると、レヴォーグはアイサイトXの先進性と進化に納得。この価格帯のクルマで渋滞時ハンズオフ機能まで搭載してきた意味は大きいと考えました。また、ハイレベルな運動性能も日本を代表する1台にふさわしい実力といえるでしょう。
その上で決め手となったのは、国内専用車として日本のユーザーのために開発されたこと。今、クルマはグローバル化が進み、日本のユーザーだけを考えて作られたクルマはそう多くはありません。そんな中、新型レヴォーグは(先代は欧州などへの輸出もあったが現時点においては)輸出の具体的計画はなく、海外から求められる条件は考えずに開発。ボディサイズは日本の環境でも無理なく扱えるように全幅を1795mmに抑えて設計しています。
さらに、車体を大きくして海外市場で売れる要素も盛り込んで輸出した方が利益につながる可能性もある中、日本のメーカーとしてのこだわりから日本市場だけを見て作られたことに意義を感じました。
☆☆☆
工藤氏の全投票点数(掲載はノミネート番号順)
スバル・レヴォーグ:10点
トヨタ・ヤリス/ヤリスクロス/GRヤリス:6点
日産キックス:1点
ホンダ:フィット:7点
プジョー208/ e-208:1点
日本のユーザーのために開発された レヴォーグ…工藤貴宏【日本カーオブザイヤー2020-2021】
2020年12月08日(火) 07時30分
関連ニュース
- 【スバル レヴォーグレイバック 新型試乗】「アウトバック」以来、30年にわたる挑戦の成果…諸星陽一 (03月28日 21時00分)
- 【スバル レヴォーグレイバック 新型試乗】スバルの戦略、吉と出るか凶と出るか…中村孝仁 (03月16日 12時00分)
- スバル レヴォーグ 改良新型発表、ウルトラスエードシートの特別仕様車を設定 (10月25日 14時30分)
- スバル レヴォーグレイバック 正式発表、「最低地上高200mmにこだわった」 (10月25日 09時30分)