1965年シーズンのホンダF1マシン「RA272」。《写真提供 Honda》

日本自動車殿堂(JAHFA)は6日、「2020 歴史遺産車」3車等の発表を行ない、そのなかで1965年にホンダがF1で初優勝した際のマシン「ホンダRA272」が歴史遺産車に選ばれた。

ホンダRA272は、ホンダの第1期F1活動における参戦2年目、1965年シーズンのマシン。同年メキシコGPでホンダにとってのF1初優勝を飾った(ドライバーのR. ギンサー選手もF1初優勝)。RA272は1.5リッターV型12気筒エンジンを横置きにした独特のレイアウトでも知られるマシンである。

ホンダのF1活動は断続的に現在の第4期まで展開されており、これまでにホンダという名のF1マシン(シャシー)は通算3勝、ホンダ製F1エンジン/パワーユニットは通算77勝をあげている(2020年エミリア・ロマーニャGP終了時点)。

日本自動車殿堂の歴史遺産車にF1マシンが選出されたのは今回が初と見られる。JAHFAはホンダRA272を「日本の技術力の高さを世界に知らしめた歴史的名車」と評している。

1965年シーズンのホンダF1マシン「RA272」。《写真提供 Honda》 1965年F1メキシコGP、ホンダRA272の#11 R. ギンサー(予選3位、決勝1位)。《写真提供 Honda》 1965年F1メキシコGP、ホンダRA272の#11 R. ギンサー(予選3位、決勝1位)。《写真提供 Honda》 ホンダRA272で1965年F1メキシコGPを制したリッチー・ギンサー選手。《写真提供 Honda》