トヨタ e-Palette《photo by Toyota》

トヨタ自動車(Toyota)の中国部門は9月21日、中国で9月26日に開幕する北京モーターショー2020に、『eパレット』を出展すると発表した。

eパレットは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会で使用される自動運転専用EVとして開発された。東京オリンピック・パラリンピックでは、選手村内を巡回するバスとして、選手や大会関係者の移動をサポートする予定だ。

eパレットには、前後対称の箱型デザインを採用し、タイヤを四隅に配置することで、広い室内空間を確保した。身長に関係なく使いやすい手すりやシート、色弱者の方にも配慮して、色の明度差をつけた床・内装トリム・シートなども採用している。

また、大開口スライドドア、低床フロア、電動スロープ、停留所への正着制御の採用により、車椅子ユーザーを含めた複数人のスムースな乗降を実現した。ロングホイールベース、フラットフロアにより、最大4名の車椅子ユーザーの乗車を可能にする。

eパレットは、トヨタの車両制御プラットフォームに専用開発の自動運転システムを搭載し、高精度3Dマップと運行管理によるレベル4の低速自動運転(最高速19km/h)を可能にした。車両の周囲360度の障害物を常に検知し、周囲の状況に応じて最適な速度で運行。また、システム異常時には、車両に同乗するオペレーターが安全に車両を停止できる緊急停止ブレーキを装備した。

さらに、自動運転時に歩行者とコミュニケーションができるよう、アイコンタクトのように車両の状況を周りに知らせる前後ランプを採用した。1回の充電での航続は、最大およそ150km、としている。

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