ボルグワーナーのEGRモジュール《photo by BorgWarner》

ボルグワーナー(BorgWarner)は8月28日、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)に、新世代マイルドハイブリッド用のEGRモジュールを供給すると発表した。フィアット『500』と『パンダ』に搭載される。

フィアットが新開発したマイルドハイブリッドは、最新の1.0リットル直列3気筒ガソリン「FireFly」エンジン(最大出力70hp/6000rpm、最大トルク9.4kgm/3500 rpm)に、12ボルトの「BSG」(ベルト一体型スタータージェネレーター)、電気モーター、リチウムイオンバッテリーを組み合わせたものだ。

BSGシステムはエンジンに直接取り付けられており、補助装置もベルトによって駆動する。BSGは、ブレーキおよび減速中のエネルギーを回収し、蓄電容量11Ahのリチウムイオンバッテリーに蓄える。この電力はピーク時に3.6kWの出力を発揮し、加速時などにエンジンをアシストする。

このエンジンには、ストップ&スタートモードが付く。30km/h以下の低速域では、エンジンを停止できる。ハイブリッドシステムに関する情報を表示するモニターには、ドライバーにそのことを知らせる。ストップ&スタートモードは、エンジンをスムーズに再始動する。高速道路などでの低負荷走行時に、エンジンを停止するコーストモードも採用した。リチウムイオンバッテリーがすべてのサービスに電力を供給し、ドライバーが車両を完全に制御できるようにしている。

フィアットによると、1.2 リットルガソリンエンジン(最大出力69hp)搭載車と比較して、マイルドハイブリッド仕様は燃費とパフォーマンスを向上させるだけでなく、CO2排出量を最大20%削減することが可能という。

ボルグワーナーはFCAに、フィアット500とパンダの新世代マイルドハイブリッド向けEGRモジュールを供給する。このEGRモジュールは、燃焼温度を抑制し、排気ガスを吸気に再循環させることにより、エンジン効率を高め、燃費を向上させる、としている。

フィアット 500 ハイブリッド《photo by Fiat》 フィアット・パンダ・ハイブリッド《photo by Fiat》 フィアット 500 ハイブリッド《photo by Fiat》 フィアット・パンダ・ハイブリッド《photo by Fiat》 フィアット 500 ハイブリッド《photo by Fiat》 フィアット・パンダ・ハイブリッド《photo by Fiat》 フィアット・パンダ・ハイブリッド《photo by Fiat》 フィアット 500 ハイブリッド《photo by Fiat》