プジョー 208 新型のEV、e-208がリトアニアで開催されたEVレースで優勝《photo by Peugeot》

プジョーは8月6日、新型『208』のEV、『e-208』(Peugeot e-208)がリトアニアで開催されたEVレースで優勝した、と発表した。

208の新型に初設定されたのが、EVのプジョーe-208だ。プジョーが属するPSAグループは、全モデルへの電動パワートレイン車の設定を計画している。この計画に沿う形で、新型208にEVがラインナップされた。

プジョーe-208は、「e-CMP」と呼ばれる電動モジュラー車台をベースに開発された。EVパワートレインは、モーターが最大出力136hp、最大トルク26.5kgmを発生する。バッテリーは、蓄電容量が50kWhと大容量だ。この効果で、1回の充電で最大450km(NEDC:新欧州サイクル)の航続を備える。

バッテリーの充電は、家庭用コンセントでおよそ16時間だ。三相コンセントでおよそ5時間15分。出力100kWの急速チャージャーを利用すれば、バッテリーの8割の容量をおよそ30分で充電できる。

プジョーe-208は、3種類のドライブモードとして、「エコ」「ノーマル」「スポーツ」を採用した。このうち、スポーツではパフォーマンスが重視され、0〜100km/h加速は8.1秒の性能を発揮する。

このe-208が、リトアニアで開催されたEVレースで優勝した。今年で6回目なるEVレースは、バッテリー容量によって2つのクラスに分かれており、e-208は最大50kWhまでのクラスに参戦した。

リトアニア国内の指定された3ポイントを通過する305kmのコースは、ほとんどが田舎道であり、ルートのほぼ4分の1は高速道路で、都市部での運転は最小限に抑えられた。e-208は途中で充電することなく、参戦車両の中で最も早く、2位に4分の差をつける3時間59分で305kmのコースを走破した。平均速度は76km/h。プジョーは、レース中の100km走行あたりの電費性能は、13.6kWh。これは、WLTPテストサイクルの13.3kWhとほぼ同じ、としている。

プジョー e-208《photo by Peugeot》 プジョー e-208《photo by Peugeot》 プジョー e-208《photo by Peugeot》 プジョー e-208《photo by Peugeot》 プジョー e-208《photo by Peugeot》 プジョー e-208《photo by Peugeot》 プジョー e-208《photo by Peugeot》