レッドブル・ホンダの#33 マックス・フェルスタッペン(写真は2019年シーズン)。《写真提供 Red Bull》

ホンダ製パワーユニット(PU)を搭載してF1を戦っているレッドブル・レーシング(Aston Martin Red Bull Racing)は7日、チームのエースドライバーであるマックス・フェルスタッペンとの契約が2023年シーズン末まで延長された旨を発表した。

マックス・フェルスタッペンはオランダ籍の22歳で、父のヨスもかつてF1で活躍していたドライバー。息子のマックスは2015年にトロロッソからF1にデビューすると、翌16年の途中には系列上位チーム、当代3強の一角であるレッドブルへと昇格移籍。そして移籍初戦のスペインGPで自身初優勝を飾った(F1の最年少優勝記録を更新)。

レッドブルが初めてホンダ製PUを搭載して戦った19年シーズンは、ホンダにとって13年ぶりとなった勝利を含む3勝をマークし、年間個人ランキングではメルセデス勢に次ぐ3位を獲得。そして今回の発表により、マックス・フェルスタッペンは少なくとも23年シーズンまでレッドブルで戦うこととなった(レッドブルとホンダの共闘に関しては、現段階で少なくとも21年シーズンまでの継続が決定済み)。

フェルスタッペンはチーム公式サイトでコメントを発表。「チームとのパートナーシップを延長することができ、とても嬉しい」「ホンダが来てからの直近12カ月に我々が成し遂げた進歩は、自分をより意欲的にし、一緒に勝てる(王座を獲れる、との意だと思われる)ことを確信させてくれた」など、20年シーズン以降へのポジティブな思いを語っている。

22歳にしてF1キャリアが丸5年、既に8勝をあげているフェルスタッペンは、現フェラーリのシャルル・ルクレールとともに次代のF1を担うドライバーと目されている。ルクレールの方は昨年末にフェラーリとの契約を24年シーズン末まで延長済み。フェルスタッペンとルクレール、若手の双璧がいずれも現所属チームとの長期契約を固めたことで、21年シーズン以降を睨んだドライバー移籍市場における動きにも今後、影響が出てくるかもしれない。

なお、上述したようにレッドブルとホンダの共闘は少なくとも21年シーズンまでの継続が決まっている。その後についても両者は基本的に前向き、と見られるところであり、レッドブルとフェルスタッペンの長期契約成立はホンダにとっても様々な意味で心強い材料といえそうだ。

レッドブル・ホンダの#33 マックス・フェルスタッペン(写真は2019年シーズン)。《写真提供 Red Bull》 レッドブル・ホンダの#33 マックス・フェルスタッペン(写真は2019年シーズン)。《写真提供 Red Bull》 レッドブル・ホンダの#33 マックス・フェルスタッペン(写真は2019年シーズン)。《写真提供 Red Bull》 レッドブル・ホンダの#33 マックス・フェルスタッペン(写真は2019年シーズン)。《写真提供 Red Bull》