
アルファロメオはロサンゼルスモーターショー2019において、『ジュリア』(Alfa Romeo Giulia)の2020年モデルを初公開した。Netflixで12月13日から配信される映画『6アンダーグラウンド』に起用される蛍光グリーンの最強グレードも公開されている。
ジュリアは、2015年秋に欧州で発表された新型スポーツセダンだ。メルセデスベンツ『Cクラス』、BMW『3シリーズ』、アウディ『A4』、ボルボ『S60』、ジャガー『XE』、レクサス『IS』などのライバルと競合する。
このジュリアがデビューから4年が経過し、初の本格改良を受けて、2020年モデルがロサンゼルスモーターショー2019でデビューした。
◆0〜100km/h加速3.9秒で最高速307km/h
ジュリアの最強グレードが、「クアドリフォリオ」だ。フェラーリがチューンした2.9リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力510hp、最大トルク61.2kgmを引き出す。0〜100km/h加速3.9秒、最高速307km/hの性能を発揮する。
このクアドリフォリオの2020年モデルが、Netflixで12月13日から配信される映画『6アンダーグラウンド』に起用される。ボディカラーは、鮮やかなライムグリーンで塗装された。「カーボンファイバーパッケージ」が装着されており、ドアミラーカバーやドアハンドルなどが、カーボンファイバーで仕上げられている。
◆全車がインテリアを大幅変更
このクアドリフォリオを含めて、2020年モデルはインテリアを大幅にデザイン変更した。新設計のセンターコンソールには、アルミ調の回転ダイヤルをはじめ、各種素材が見直され、収納容量も増やした。シフトレバーの下には、イタリア国旗が配される。大型カップホルダーやワイヤレス充電システムも採用された。
ステアリングホイールは、レースにヒントを得た新デザインだ。シフトレバーには、プレミアムレザーが使用されている。
◆部分自動運転のレベル2が可能に
2020年モデルのジュリアには、新開発の先進運転支援システム(ADAS)を用意する。これにより、加速やブレーキ、ステアリング操作を車両が行うレベル2の部分自動運転を可能にした。
具体的には、ハイウェイアシストシステム、渋滞支援システム、交通標識認識、レーンキープアシスト、アクティブブラインドスポットアシスト、ドライバーアテンションアラート、全速度域対応の前方衝突警告プラスなどが用意されている。
◆8.8インチのタッチスクリーン標準装備
ダッシュボード中央には、8.8インチのタッチスクリーンディスプレイを標準装備した。自分に合わせたレイアウトを選んで、画面をカスタマイズすることができる。ラジオ、メディア、スマートフォン、ナビゲーション、空調などの主要機能に、すばやく簡単にアクセスすることも可能にした。
ドライバー正面の7インチTFTメータークラスターは、レイアウトと表示を見直した。これにより、視認性を引き上げている。ドライバーにリアルタイムデータを提供する車両情報表示も、改良された。
また、2020年モデルには、Wi-Fiホットスポット、リモート操作が可能なモバイルアプリ、SOSコール、ロードサイドアシスタンス、車両ファインダー、盗難車両位置情報とアシスタンスなどが採用された。各種ソフトウェアには、無線通信でアップデートが施される。













