ブランニューとして登場したマツダ『CX-30』のボディサイズは全長4395mm×全幅1795mm。この大きさは、ちょうど『CX-3』(全長4275mm×全幅1765mm)と『CX-5』(全長4545mm×全幅1840mm)の中間ということになる。
そんなCX-30のメリットは、実用性の高さだ。コンパクトボディのCX-3は、デザインに対する評価がとても高い。しかし、実用性を求めるユーザーからは後席や荷室のスペース不足が指摘されている。いっぽうCX-30は、ファミリーユーザーでも不満なく使える広さの後席や荷室を備えることがパッケージングの前提とされたのだ。
「CX-3はコンパクトクロスオーバー黎明期で、各社ともいろんな方向を模索していたと思います。CX-3はそのひとつの答えでしたが、昨今は当時に比べてコンパクトSUVを選ぶファミリー層が増えている。実用性を高めたCX-30は、そんなニーズを満足させられるクルマだと思っています」。CX-30の開発をまとめた佐賀尚人氏はそう説明する。
いっぽうでCX-5に対するCX-30のメリットとなるのは、車体サイズが小さいことだ。CX-5に比べるとCX-30は全長で150mm、全幅で45mmコンパクト。取り回しがしやすいし、さらには全高を1540mmに抑えているからCX-5では入庫できないミニバン非対応の機械式立体駐車場を使うこともできる。
ちなみにCX-30は先立って発売された『マツダ3』と基本設計が共通で、マツダのスタッフも、マツダ3のハッチバックとセダンにCX-30を加えて“マツダ3・3兄弟”と呼ぶほど。マツダ3に比べるとCX-30はホイールベースが70mm短くし、広い荷室を持ちながらも全長を短縮。そのぶん後席のニースペースは狭まっているが、着座姿勢を変えることで対応している。
【マツダ CX-30】“ちょうどいい”実用パッケージング
2019年09月20日(金) 14時15分
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