日産リーフ《写真 日産自動車》

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

「電動車」といえば、日産自動車の『リーフ』や米テスラに代表される電動モーターのみで走る電気自動車(EV)ばかりでなく、ガソリンエンジンと併用するハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)なども含まれるが、その中で、本流の電動モーターのみで走るEVの世界販売台数が、15年先の2035年には現在の17倍の2202万台まで拡大する見通しという。

民間調査会社の富士経済が電動車の世界販売台数予測を発表したもので、きょうの産経が経済面で「EV、2035年に2200万台、世界販売予測、2021年には電動車の主力」などと取り上げている。

それによると、EVは2021年にはHVやPHVを抜いて主力となると予測。その理由として「従来はPHVが最多になるとみられていたが、中国や欧州などでの政策誘導や技術の進展でEVの伸びが急加速すると予想。日本の自動車メーカーが得意とするHVも増えるもののEVには後れをとる見通し」(産経)と分析している。

また、今回の予測では、2035年のPHVの販売台数は1103万台と、昨年予測の1243万台より伸びが鈍化。一方、HVは昨年予測の420万台から785万台に上向くという。さらに、EVは1125万台から2202万台へ倍増する。

わずか一年足らずで大幅に上方修正するなど、1年前のデータは役立たずになるようだが、確かに、自動車業界は「100年に1度の大変革期」を迎えているとはいえ、逆にこの調査会社の分析力は大丈夫かと、推し測りたい気持ちにもなる。

2019年8月21日付

●F2後継開発費計上へ、来年度予算案、国産初ステルス機(読売・1面)

●辞退率利用21社判明、本社調べ、個人情報確認甘く(読売・8面)

●トラック運転手不足官民本腰(毎日・7面)

●CAにパンツスタイル初採用、JALが新制服(毎日・21面)

●あおり運転も立件方針、常磐道殴打、映像で悪質性判断、茨城県警(毎日・26面)

●大韓航空、日本便を大幅減、訪日離れで収益低下(産経・1面)

●EV、2035年に2200万台、世界販売予測、2021年には電動車の主力(産経・10面)

●消費増税「値引き」で還元、コンビニ3社、ポイント2%分(日経・1面)

●VW「ゴルフ」にディーゼル車(日経・13面)

●トヨタ、社用車の管理サービス(日経・13面)

テスラ・モデルY《photo: Tesla》 JALの新制服(客室乗務員)《写真 JAL》 VWゴルフTDI《写真 フォルクスワーゲングループジャパン》