ルノー平塚を展開するアレーゼ湘南は4月20日、スズキ『ジムニー』のスペシャルショップ「ジムニーワールド湘南」を神奈川県平塚市内にオープンした。ルノー平塚のルノーショールームと通りを挟んではす向かいにある。

今、なぜジムニーか。アレーゼ湘南の渡辺社長は「ルノーで一番台数が出るのはカングーです。カングーの商談で今とても多いのが、ジムニーを合わせて検討しているという方や、実はもう一台ジムニーを持っているというお客様です」と明かす。

「おそらく、ジムニーにもカングーに近い道具の魅力があるのでしょう。買うことが目的ではなく、そのクルマと暮らすことで予感させるものがあるクルマという共通点があるのかもしれませんね。それなら、ジムニーでも遊んじゃえ! というのがジムニーワールドをスタートさせたきっかけです」。海に山に、キャンプやマリンレジャーなど、ジムニーを満喫できる環境に囲まれる平塚。古都鎌倉など、道の狭い場所も多い。

販売店が顧客と共通の話題を持つことが大切だと渡辺社長は話す。「カングーとジムニーの関係ばかりでなく、『トゥインゴ』は軽自動車からの乗り換え、軽自動車と比較検討している方がとても多いですし、『スイフトスポーツ』から、ルノースポールというような流れもあります。ジムニーを介して、私どもでもスズキ車をご紹介させていただくことも可能になります」。

ルノーの話をしていると、その周りの近いところにスズキ車がいるという。「ルノーがフランスの文化に育まれているのと同様に、スズキ車には日本の風土や、道路事情がはぐくんだ個性もあると思います。そうした特徴をお客様と同じ目線で共感できること。クルマを販売しているときに、ここが大事なのではないでしょうか」。ジムニーはルノーに続くヌーベルバーグということだろうか。

「台数だけ追い求めるようなビジネスはやがて限界が来ると思います。それより、少しでも面白いことをクルマを通してできれば、と考えています。湘南相模エリアはジムニーを楽しむのに適した地域です。実際ジムニーユーザーは多く、すでにスペシャルショップも多数ありますから、ジムニーの聖地のようにして行けたら楽しいでしょうね」。渡辺社長は次の戦略を考えるとワクワクが止まらないのだそうだ。