愛犬装備満載を満載したエブリィ《撮影 中尾真二》

ペットといっしょに車中泊旅行というニーズは、軽自動車ユーザーだからといってあきらめる必要はない。ジャパンキャンピングカーショー2019では、さまざまな軽自動車キャンピングカーが展示されているが、その中には愛犬専用モデルもある。

オートワンはスズキ『エブリイ』をベースにした『愛犬くん』を展示していた。その名が示すとおり、展示車両は、小さい軽自動車のボディの中に愛犬との車中泊に備えた装備がぎっしり詰まっていた。

まず、フルフラット化のベッドキットを基本として、車両左側再度にはケージなどを置ける棚が設置される。反対側には小型のシンクを備えた万能収納棚となる。こちらはフードやケアグッズのなど小物収納の他、ペットボトルホルダーがついていた。シンクの上には蛇口代わりのシャワーヘッドと水栓がついている。タンクは10リットルのものが内部に収納される。

シャワーヘッドはホースで外に伸ばすことができるので、外でペットの足を洗ったりできる。軽自動車なので大型犬はあまり意識していないようで、床下、リアゲート側にはスライド式の洗い場が格納されていた。小型・中型犬なら洗い場に乗せてシャワーができる。

展示車両は、サブバッテリーと2000Wのインバーターも組み込まれており、ヒーターやサーキュレーター、電気毛布など家電製品も持ち込める仕様だ。リアゲートの窓は跳ね上げ式の窓と網戸に交換されている。リアクォーターの窓は丸窓に交換されてたが、これも回転式の網戸つき開閉窓の設定がある。さらに、ルーフはファンのついた大型ベンチレーターが設置され、喚起と室内環境対策がよく考えられている。

ルーフや収納など内装はウッドパネルで統一されている。内装の内側は断熱材による保温処理が施されている。各種換気設備の充実と断熱材のおかげで、夏場、冬場のキャンプも快適そうだ。

他にもソーラーパネルによる充電器も設置され、展示されていた愛犬くんの車両価格はおよそ250万円(消費税別)とのことだ。

オートワン愛犬くん / スズキ・エブリイ(ジャパンキャンピングカーショー2019)《撮影 中尾真二》 愛犬グッズの収納家具《撮影 中尾真二》 助手席をフラットにしてケージを置く《撮影 中尾真二》 ミニシンクがついている《撮影 中尾真二》 オートワン愛犬くん / スズキ・エブリイ(ジャパンキャンピングカーショー2019)《撮影 中尾真二》 リアゲートの跳ね上げ窓と網戸《撮影 中尾真二》 換気用ベンチレーター《撮影 中尾真二》 この丸窓も開閉可能なものにできる《撮影 中尾真二》 バッテリーとインバーター搭載なので、外部のアウトレットも設置《撮影 中尾真二》 ルーフにはソーラーパネル。奥はベンチレーターのフード《撮影 中尾真二》