日産自動車 リーフe+ 発表会《撮影 小松哲也》

日産自動車は電気自動車『リーフ』に航続距離を40%向上させた『リーフe+』を追加設定し、1月23日から販売を開始すると発表した。大容量バッテリーの採用などにより、1回充電あたりの航続距離(WLTCモード)を従来の322kmから458kmにまで引き上げたという。

日産のダニエレ・スキラッチ副社長は1月9日に横浜市にある本社で開いた発表会で「リーフe+はモアリーフ、リーフよりも多くのものを提供する存在。リーフe+は目覚ましい技術で皆さんのドライビングをよりわくわくさせるとともに、皆さんの生活をより良いものにする」と述べた。

具体的には「リーフe+はより高い加速性能、より大きなパワー、そしてより長い航続距離をニーズのあるお客様にご提供する」とした上で、「リーフの航続距離は日常使いには十二分だが、リーフe+に搭載されたより大きなバッテリー容量で1回の充電で、より長い走行距離を実現する」と紹介した。

リーフe+は最大出力160kW、最大トルク340Nmを実現、従来モデルよりも50kW、20Nmそれぞれアップしている。また時速80kmから100kmへの加速時間は約15%短縮され、高速道路の合流や追い越しの際によりスムーズなドライビングが可能になったとしている。

これに伴いリーフe+に搭載されるバッテリー容量は従来の40kWhから62kWhに拡大したが、スキラッチ副社長は「通常バッテリー容量を拡大するとバッテリーが大きくなってしまい車内の広さが制限されてしまう。しかしながらバッテリー構造を見直すことで車内の広さを維持し、そしてお客様の利便性を実現している。これも世界中でお使い頂いているリーフを通じて得たノウハウのおかげ」と強調した。

リーフe+には既存のリーフ同様に、高速道路同一車線自動運転技術「プロパイロット」や自動駐車システム「プロパイロットパーキング」、さらにアクセルペダルの操作だけで発進や加減速、停止まで制御できる「e-ペダル」をそれぞれ標準搭載している。このうちe-ペダルに関しては大容量バッテリーの搭載で従来モデルより車両重量が最大で180kg重くなったリーフe+向けに制御を最適化するとともに、後退時の制御も見直し駐車の際の操作をよりスムーズにしたとしている。

スキラッチ副社長は「ワンペダルの操作でスタート、減速、そして坂道などで停車することが可能。つまりドライビング操作の9割をワンペダルで行え、お客様により自信を持って頂ける」と話していた。リーフe+の価格は416万2320-472万9320円となっている。

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