ゴーン元会長

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年12月3日付

●対中関税引き上げ凍結、米中会談、対立激化を回避(読売・1面)

●ゴーン容疑者処遇「長期勾留」欧米が批判(読売・33面)

●GM生産停止揺れる街、ラストベルト米オハイオ(朝日・9面)

●ゴーン前会長へ住宅提供、「子会社は不透明」指摘、監査法人13年前後(朝日・35面)

●新旧特捜部長が対決、司法取引も「ヤメ検」ゴーン容疑者弁護人(産経・21面)

●あおり運転ゼロ願い、東名夫婦死亡きょう初公判(東京・1面)

●車の税「環境重視維持を」自工会委員長抜本改革で注文(日経・7面)

●路線バス、都市部でも難路、運転手不足、さらに深刻米(日経・21面)

●9人死亡笹子トンネル事故6年、娘しのんで思い新たに(日経・35面)

ひとくちコメント

「カルロス・ゴーン逮捕劇」から2週間。ようやく1面からはその関連のニュースが消えたが、社会面では10日間の勾留延長が決まり、相変わらず続報を取り上げている。

きょうの朝日は「ゴーン前会長へ住宅提供、『子会社は不透明』指摘、監査法人13年前後」として、日産を担当する監査法人が、子会社の活動実態が不透明だと指摘していたことがわかったと報じている。

読売は「ゴーン容疑者処遇『長期勾留』欧米が批判」との見出しで、海外メディアを中心に日本の刑事司法制度を批判する論調が目立つなどと取り上げた。

さらに、東京拘置所の約3畳の「単独室」で過ごしているとみられるゴーン容疑者が「拘置所は寒い」と話すことがあるが、自らの処遇に特段の不満漏らさず、ケリー容疑者も周囲に「紳士的な扱いだ」話しているなどと伝えている。

東京も「3畳で寝食、暖房なし」とのタイトルで、巨額報酬のセレブな生活から一転、不慣れな畳で寝食し、死刑因と変わらない環境。「彼にはまるで拷問だ」との見方もあると、勾留の経験がある元外務省主任分析官の佐藤勝さんの体験談を中心に取り上げている。

たしかに、冬場の拘置所は寒いようだ。以前、経済事件で逮捕され、長い間勾留されていた経営者から聞いた話だが、差し入れで一番うれしかったのは「暖かい毛布」だったそうだ。ゴーン容疑者にもおそらく毛布の差し入れぐらいはあったのではないかと思われるが、まさか、その毛布が日産CEOと同じ名前のブランドならばワイドショーのネタにもなるが……。

東京拘置所(AC)