トヨタ自動車の米国部門は11月16日、『カムリ TRD』(Toyota Camry TRD)の概要を明らかにした。実車は11月28日、米国で開幕するロサンゼルスモーターショー2018で初公開される。
「TRD」は、トヨタ・レーシング・デベロップメントの略だ。内外装から走行性能を引き上げるアイテムまで、トヨタ車をカスタマイズするための豊富なパーツをそろえている。すでにトヨタの米国部門は、TRDグレードを一部モデルに設定しており、一部のSUVには、オフロード性能を追求した「TRDプロ」も用意する。トヨタは現行『カムリ』に初のTRDを設定し、セダンのTRDラインナップ強化に乗り出す。
TRDのエンジニアは、米国と日本のテストコースにおいて、足回りを中心にチューニングした。アンダーボディーブレースは厚さを増しており、ボディのねじり剛性を引き上げる効果を発揮する。重心を抑えるために、車高は15mmダウン。専用チューンのダンパーは、コントロール性や敏捷性、ステアリング精度を向上させるという。また、専用のスプリングとスタビライザーによって、ロール剛性はフロントが44%、リアが67%引き上げられている。
ホイールは19インチのマットブラック仕上げで、タイヤはブリヂストンの「ポテンザ」の235/40R19サイズを組み合わせる。フロントブレーキは、ベース車両の305mm径ローターとシングルピストンキャリパーに対して、328mm径ローターとデュアルピストンキャリパーで強化している。
エアロパーツは、トヨタの米国デザイン部門、「Calty」が担当した。フロントリップスポイラー、サイドスカート、トランクリッドスポイラー、ディフューザーで構成されるボディキットを装着する。ピンストライプやブレーキキャリパー、TRDエンブレムは赤色とした。ブラック仕上げのフロントグリルは、内部をメッシュインサートとした。室内には、「ソフテックス」と呼ばれるトリムをフロントシートに採用する。赤ステッチ入りの革巻きステアリングホイールや、赤いシートベルトも装備された。
3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンは、最大出力301hpを発生する。トランスミッションは、パドルシフト付きの8速ATを組み合わせる。専用チューニングのデュアルエグゾーストによって、スポーティな排気音も追求した、としている。
トヨタ カムリ に初の「TRD」、概要発表…ロサンゼルスモーターショー2018で公開予定
2018年11月19日(月) 11時30分
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