メルセデスベンツ GLE 新型(パリモーターショー2018)

◆電装に48Vシステム導入

メルセデスベンツは10月1日、フランスで開催したパリモーターショー2018のプレビューイベント「Meet Mercedes」において、新型『GLE』(Mercedes-Benz GLE)をワールドプレミアした。

新型GLEの特徴が、48Vシステムの広範囲に渡る導入。発売当初の「GLE450 4MATIC」グレードでは、パワートレインに48Vのマイルドハイブリッドシステムを搭載。3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力367hp、最大トルク51kgmを引き出す。

このエンジンに、「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システムなどの新技術を組み合わせ、効率性、快適性、高性能化を同時に追求。ISGは最大出力22hp、最大トルク25.5kgmを発生する電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ね備える。

回生ブレーキによる発電で得た電力を、リチウムイオンバッテリーに蓄電。エンジン低回転時にその電力を利用して動力を補助し、高い効率性と力強い加速を追求した。また、スターターが高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、快適性も引き上げた。

◆アクティブサスペンション「E-ACTIVE BODY CONTROL」

また新型GLEには、48Vの電気システムを備えたアクティブサスペンション、「E-ACTIVE BODY CONTROL」を初採用。新開発の「AIRMATIC」エアサスペンションと組み合わせられ、4輪のスプリングとダンパーを個別に制御できる。これにより、ロールのみならずピッチやスクオットも抑え、さらに快適な乗り心地と高いハンドリング性能を実現するという。

このE-ACTIVE BODY CONTROLを生かして開発されたのが、オフロード走行向けの「フリードライビングモード」。新型GLEが砂丘のような場所でスタックした場合でも、車両をより簡単に脱出させるのに役立つ。フリードライビングモードでは、サスペンションを自動的に数回上下させて、タイヤの接地圧を変化させ、トラクションを向上させる。また、4輪の地上高を、ダッシュボードのメディアディスプレイのタッチスクリーンで個別に調整することができ、例えば、1つの車輪がスタックしている場合でも、脱出を容易にする。

◆カーブで車体を傾ける

また、E-ACTIVE BODY CONTROLには、「カーブ傾斜機能」を採用。3段階のコーナリングモードが選択でき、ほとんど遠心力のない状態で、コーナーを曲がることができるという。ステレオカメラが装備されている場合には、路面スキャンが可能。カメラは連続的に路面をスキャンし、荒れた路面に差し掛かる前に、サスペンションが反応し乗り心地を向上させる。

新型GLEには、最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載。「アクティブ・ディスタンス・アシスト・ディストロニック」、「アクティブ・ブレーキ・アシスト」、「アクティブ・ストップ&ゴー・アシスト」、「アクティブ・ステアリング・アシスト」、「アクティブ・ディスタンス・アシスト」、「アクティブ・ブラインド・スポット・アシスト」などが、豊富に用意されている。

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