スバル フォレスター 新型《撮影 雪岡直樹》

SUBARU(スバル)『フォレスター』には特別な思い入れがあるんです。なんたって3代目フォレスターを駆って、ラリーレイドモンゴルに参戦してますからね〜。初ラリーレイドで完走できたのは、フォレスターの信頼性の高さがあったからだと、今でも思っています。

というわけで、5代目となったフォレスターもとっても気になっていたのですが、おぉ〜! 今回の試乗会はオフロードコースがあるじゃないですか! 電子デバイスを使わなくても、かなりのところまで行けちゃう感じでしたが、わざと苦しく険しい道をチョイスして、スタックしたときの脱出性をチェックしにいったところ……。完全に片輪浮くようなシーンでも、慌てず待っていればジワジワクリアできちゃう!

しかもその切り替えスイッチがわかりやすいところについたので、操作も簡単。いやはや楽しかった! やっぱり私、ラリーもそうだけどラリーレイドが好きなんだなぁ〜って、改めて思った次第です。これで再びモンゴルへ行ったなら、前より楽勝でクリアできることでしょう!

とはいえ、普段はオンロード生活なので、オンロードもチェックしたところ、最初に「おっ!」と思ったのが、ブレーキのフィーリング。フォレスターって、初期制動の立ち上がりがいまひとつで、個人的に初期からカチッと効くブレーキのフィーリングが好みなこともあって、なんとなく相性が合わなかったんですけど、今回はいいですね〜。初期からしっかり効くタイプになり、とっても扱いやすいし、安定して減速できるようになりました〜。特に男性に比べて踏力が弱く、足が小さい女性には、扱いやすいブレーキになったと思います。

そして微振動も少なくなりましたね。スッキリ&快適な乗り心地がグレードアップした感じなので、ロングドライブはより快適に行けそう。背中をキュッと押してくれるようなe-BOXERも面白い試みですよね。電動化を意識させないで効率をよくするシステムということで、いかにもスバルっぽいなぁ〜と思いました。2.5リットルの方は「なるほど!」と言った感じの素直な出来栄え。

全体的にクセがなくなり、万人受けするというか、誰もがパッと乗って安心して操れるレベルが高くなったので、マニアな方も物足りなくなったのではなく、より高次元へ行けるようになったと考えていただくのが正解かと思います〜。

後はデザインかな〜。失礼を承知で言っちゃうと、先代と比べると間違い探しのような印象もありますよね。でも逆に流行りを追いかけず、フォレスターはフォレスターというデザインなんだ! という意志の強さも感じます。そして、デザインによる使い勝手は確実に上がっているのはお見事です!

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

竹岡圭|モータージャーナリスト・タレント
「クルマは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、さまざまな媒体で「喋って・書いて・走って」を実践する女性モータージャーナリスト。テレビのバラエティ番組のMCから、官公庁の委員まで、硬軟幅広く携わっている。モータースポーツでも、耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦、現在は全日本ラリー選手権に自らチームを立ち上げチャレンジ中。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)副会長。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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