マツダは2月2日、『デミオ』など、ディーゼル車3車種15万8000台のエンジンコントロールユニット(ECU)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのはデミオのほか、『CX-3』、『アクセラ』の計3車種で、2014年8月5日〜2017年10月30日に製造された15万8785台。
エンジンの保護制御が不適切なため、無負荷状態でアクセルを全開した際に燃焼異常が発生しても、エンジン保護機能が作動しないことが発覚。そのため、燃焼異常により燃焼圧力が上昇し、最悪の場合、エンジンが破損するおそれがある。
改善措置として、全車両、エンジン制御プログラムを対策プログラムに修正するとともに、エンジンおよびDPF(黒煙除去フィルタ)に堆積した煤を清掃する。
また、低速で加減速を繰り返すと、燃焼時に発生する煤の量が増え、インジェクタ噴孔部に堆積。燃料の噴霧状態が悪化することで、さらに煤の量が増え、排気側バルブガイド周辺に堆積するケースがあることも判明。そのため、排気バルブが動きにくくなり、圧縮低下による加速不良や車体振動が発生するほか、最悪の場合、エンジンが停止するおそれがある。
改善措置として、使用者に不具合を周知し、エンジン警告灯が点灯あるいはグローランプが点滅した場合は、速やかに点検入庫するよう促す。また、点検入庫した場合には、エンジン制御コンピュータ等を点検し、排気バルブのバルブスプリング、インジェクタを無償で交換するとともに、エンジンおよびDPFに堆積した煤を清掃する。
不具合は741件発生、事故は起きていない。市場からの情報により発見した。
マツダ、デミオ などディーゼル車15万8000台をリコール…エンジン破損のおそれ
2018年02月02日(金) 11時29分
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