NEDOプロジェクトでデンソーを主体とする東北大学、筑波大学の産学連携グループは、鉄とニッケルが原子レベルで規則配列したFeNi超格子磁石材料の高純度合成に世界で初めて成功した。
NEDOプロジェクトは、次世代自動車向け高効率モーター用磁性材料技術を開発する2014年度から2021年度までのプロジェクト。
デンソー先端技術研究所が主体となって東北大学金属材料研究所と構造解析を、筑波大学数理物質系と合成方法の開発を行う産学連携グループがFeNi超格子磁石材料の高純度合成に世界で初めて成功したもの。
今回、新たに開発した合成方法は、ガスとの反応を用いたシンプルなプロセスで工業的な生産に適していることに加え、磁石材料に求められる単一相で粉末形状のFeNi超格子を得ることができる。この成果は、希土類元素を全く使用しない高性能レアアースフリー磁石の実用化を大きく前進させるもの。
今後は、FeNi超格子磁石材料のモーター用永久磁石への適用を目指して、高い性能を引き出す材料形状や成形法を検討していく。
レアアースフリーの高純度磁石の合成に成功…EVやHV向け高効率モーターが可能に
2017年10月20日(金) 10時15分
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