三菱自動車は6月21日、アルピニストの野口健氏が同社製品をアピールするアンバサダーに就任したことを明らかにした。野口氏には『アウトランダーPHEV』が贈呈され、同日都内で納車式が行われた。
三菱自動車の益子修社長は納車式で、同社の取引先の部品メーカーが数多く存在する岡山県総社市の観光大使を野口氏が務めていることが、アンバサダーへの起用のきっかけになったことを明かした。
というのも「軽自動車の燃費問題で私どもが大変苦しい時に(軽の生産拠点がある)岡山県には県をあげて私どもを支援して頂き、非常に多くの市町村が前倒しで車を購入してくださった。その中で私どもへの支援の先頭の一人として、いろいろサポートを頂いたのが総社市」だったからだ。
また益子社長は、野口氏が代表を務めるNPO法人と総社市が、被災地でのテント村開設などの支援を積極的行う協定を2017年4月に交わしたことも紹介した上で、「私どものPHEVは地震などの被災地で電気を供給してお役に立っている例もあるので、是非、三菱自動車のアンバサダーとしてアウトランダーPHEVを野口さんにお乗り頂きたいということで今日に至った」と述べた。
さらに益子社長は「野口さんはエベレストをきれいにするなど、環境保護に対しても大変強い気持ちを持っておられる。我々も環境については強い意志を持って電気自動車やPHEVの開発に取り組んできたので、環境に対する意識でも共通の思いがある。そういう野口さんと一緒に仕事ができるのは大変楽しみ」と述べた。
野口氏にはレッドメタリックとブラックマイカのツートンカラーのアウトランダーPHEVをベースに、DピラーにはKEN NOGUCHI、サイドパネルにPHEVのロゴ、さらにボンネットに黒のラインが入った独自仕様の車両が贈られた。
野口氏は納車式で「熊本地震の被災地では車中泊が問題になっているということで、その対策としてエベレスト登頂の際に巨大なテントをベースキャンプに僕らは並べているので、それを総社市と連携して益城町に持っていった。あの時に総社市と三菱自動車の関係を知っていれば、あのテント村の真ん中にアウトランダーを数台置いて、600人分くらいの光は確保できなと思っている」と振り返った。
また野口氏は「避難所のあり方としてテント村もひとつの選択肢であろうということで、これからテント村を広めていきたいと思っている。東京の代々木公園のような大きな公園にテントをずらっと並べて、震災の時に大型のテント中で生活すると楽だということを、アウトランダーとうまく組み合わせながら全国テント村体験を拡げていきたい」とアンバサダーとしての抱負を語った。
さらにナンバープレートに記された8848について野口氏は「これはエベレストの標高で、僕がエベレストに登ったり、ごみを拾っていることもあって、だったらエベレストの標高にしようということで、8848になった。本当に好きな番号なので大変感謝している」と述べた。
三菱自動車、アルピニスト野口健氏がアンバサダーに就任…アウトランダーPHEV贈呈
2017年06月21日(水) 16時09分
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