ルノー・ボレアル《photo by Renault》

ルノーは新型SUV『ボレアル』を発表した。欧州以外の市場向けに開発されたこのモデルは、世界70か国以上での展開を予定している。

ボレアルは、ルノーの世界展開戦略「インターナショナル・ゲームプラン2024-2027」の中核を担う車種だ。同社は欧州以外で8つの新車種を投入するため30億ユーロを投資しており、そのうち5車種を価値の高いCセグメントとDセグメントに位置付けている。

2024年にルノーは世界で157万7000台を販売し、そのうち約40%にあたる56万台が欧州以外での販売だった。同社は2027年までに、欧州以外での車両1台当たりの収益を2019年比で2倍にすることを目指している。

ボレアルは、ルノーグループの新しいモジュラープラットフォームを採用している。この超柔軟なアーキテクチャは、『カーディアン』で初めて導入され、幅広いボディスタイルに対応可能だ。開発時間の大幅短縮と競争力向上を実現し、欧州以外の市場でのシナジー効果を最大化する。

生産体制については、ブラジルのクリチバ工場が南米17カ国向けを担当し、トルコのブルサ工場が東欧、中東、地中海諸国を含む54市場向けを生産する。市場に近い場所での生産により、物流の機敏性向上と生産コスト最適化を図る。

発売スケジュールは、2025年末にブラジルから開始し、2026年に南米その他地域、トルコ、その他市場へと順次拡大する予定だ。

ルノー・ボレアル《photo by Renault》 ルノー・ボレアル《photo by Renault》 ルノー・ボレアル《photo by Renault》 ルノー・ボレアル《photo by Renault》