米国のスバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ(SIA)が、600万台目となるスバル車『レガシィ』を生産《photo by SUBARU》

米国のスバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ(SIA)が、600万台目となるスバル車を生産した。記念すべき車両は、コズミックブルーパールの『レガシィ』で、同工場の組み立てラインから出荷された。

SIAはスバルの日本国外唯一の製造拠点で、現在『アセント』、『クロストレック』、レガシィ、『アウトバック』の各モデルを組み立てている。北米で販売されるスバル車の約半数を生産している。

600万台目がレガシィとなったことは、複雑な意味を持つ。このセダンの生産は2025年モデルイヤーの終了とともに、今秋で終了する予定だ。

レガシィは米国市場向けに設計され、1989年9月11日のデビューとともに、SIAで製造される初のスバル車となった。初代モデルは洗練されたスタイリングと先進技術を備えた競争力のある中型セダンとワゴンで、スバルの新時代を切り開いた。レガシィワゴンは後にスバル・アウトバックの基盤となった。

デビュー以来、米国で販売されるレガシィモデルはすべてSIAで組み立てられている。7世代にわたるスバル・レガシィの米国での総販売台数は130万台を超える。レガシィはスバルで最も長く続くモデルラインだが、乗用車からSUVやクロスオーバーへの市場シフトと、スバルの電動化・完全電気自動車への移行を反映して生産終了となる。

SIAでは今秋からスバル『フォレスター』の米国生産を開始し、春には「フォレスター・ハイブリッド」の生産も始まる予定だ。SIAは11月に通算800万台目の車両を生産する見込み、としている。

スバル レガシィ《photo by SUBARU》 スバル レガシィ《photo by SUBARU》 スバル レガシィ《photo by SUBARU》 スバル レガシィ《photo by SUBARU》