スズキ eビターラ《photo by Suzuki》

スズキは同社初の量産EV、『eビターラ(e VITARA)』の英国価格を2万9999ポンド(約585万円)からと発表した。7月に販売が開始される予定だ。

49kWhバッテリーモデルが2万9999ポンドからの価格設定で、61kWh容量版も用意される。充実装備のeヴィターラは「モーション」と「ウルトラ」の2グレードで展開し、スズキの新しい4輪駆動システム「ALLGRIP-e」もオプションで選択できる。

ALLGRIP-eは、スズキの4輪駆動技術の専門知識を活用した電動4WDシステムで、前後に独立したモーターを配置している。このシステムは強力な性能を提供するだけでなく、優れた応答性で精密な制御を可能にする。

スズキは現在、SUVのEV分野で4x4をオプションで用意する数少ないブランドの一つだ。同社は4x4技術の豊富な経験を持ち、今年でALLGRIPブランド55周年を迎える。

購入を検討する顧客向けに、eビターラは発売時から0%金利を利用できる。2年間の支払いで20%の頭金が必要となる。61kWhモーション2WDを例にすると、8436ポンドの頭金と月額379ポンドの支払いが必要で、契約終了時に車両を保持するための最終支払いが通常通り必要となる。

eビターラはスズキのBEV世界戦略車第一弾として市場投入される。2025年春よりスズキの子会社マルチ・スズキ・インディア社のグジャラート工場で生産を開始しており、2025年夏頃から日本を含め世界各国で順次販売を開始する予定だ。日本仕様の価格は未発表だが、今回の英国価格が参考となる可能性は高い。

スズキ eビターラ《photo by Suzuki》 スズキ eビターラ《photo by Suzuki》 スズキ eビターラに搭載されるアイシンやデンソーが開発した「eアクスル」《写真提供 デンソー》 スズキ初の量産EV『e VITARA(eビターラ)』《写真提供 スズキ》 スズキ初の量産EV『e VITARA(eビターラ)』《写真提供 スズキ》 スズキ初の量産EV『e VITARA(eビターラ)』《写真撮影 吉田瑶子》 スズキ初の量産EV『e VITARA(eビターラ)』《写真提供 スズキ》