ホンダ スーパーカブ110 Lite コンセプト(大阪モーターサイクルショー2025)《写真撮影 宮崎壮人》

4月1日に道路交通法が改正され、出力を4.0kW以下に制限した125cc以下の二輪車が、原付免許や普通自動車免許で運転できるようになる。ホンダは生産を終了する50ccの『スーパーカブ』に替わる「新基準原付のカブ」を大阪モーターサイクルショー2025で初公開、SNSでは「ついにこの時がきた」など期待が高まっている。

ホンダが公開した『スーパーカブ110 Lite』は、現在販売されている110cc原付二種クラスの「スーパーカブ110」をベースに、最高出力を4kW以下に抑える。これにより新基準原付の法規に適合し、これまで同様に原付免許や普通自動車免許で乗車が可能な原付一種、その第一号として開発中だという。

カブシリーズとしては110ccの「スーパーカブ」や「クロスカブ」、125ccの「ハンターカブ」などが現在も販売されているが、やはり「原付免許で乗れるカブ」の需要は大きいようで、ホンダは「新基準原付」に適合したカブの販売を決定した。

今年10月に50ccエンジンを搭載するスーパーカブの最終モデル「ファイナルエディション」の生産を終了することに対し、「生産終了を惜しむ多くのお客様の声を頂きました。日本の社会インフラとも言える原付一種カテゴリーのこれからに対するご心配の声であったと感じています」とホンダモーターサイクルジャパンの室岡克博社長は語り、スーパーカブ110 Liteについて「従来のスーパーカブ50同様の使用感で扱いやすく頼れるコミューターとしてお客様にお届けする予定」とした。

公開されたスーパーカブ110 Liteの車体はコンセプトモデルであるが、カラーはバージンベージュで、既存のスーパーカブ110と同様のデザインのホイール、ディスクブレーキ、マフラーが装備されており、フロントには「Super Cub Lite」のロゴが付されている。

そんなスーパーカブ110 Liteの発表に対してX(旧Twitter)では、「おぉ、新基準原付がやっとお披露目になった」「ついにこの時がきた」「やっぱりカブからなんだね」と注目を集めている。

また、出力(馬力)は制限されるが排気量そのものは上がるため、「低速トルクはありそう 」「(最高出力はなくとも)扱いやすそうな感じやね」「自分にはちょうど良さそう」など好意的に受け止めるコメントも多く見られた。

一方で気になるのは価格だ。50ccのスーパーカブが24万7500円〜、110ccが30万2500円〜(2025年4月1日時点)と差があることから、「価格は…?」「装備的に高そう」「(50と110の)間くらいの価格になるか」と懸念する声もある。コストの面でも「手軽さ」を提供できるかという所も新モデルの課題となりそうだ。

「スーパーカブ110 Lite」の発売時期、価格は未定。

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