
BMWモトラッドは、28日に開幕した「東京モーターサイクルショー2025」で2台のコンセプトモデルを日本初公開。その一台が『コンセプト F 450 GS』だ。人気シリーズ『GS』の新たな可能性を示唆するモデルで、道を選ばずに軽快に駆け抜ける性能が「毎日を冒険に変える」という。
2024年11月に欧州で公開されたコンセプト F 450 GSは、『G 310 GS』と『F 800 GS』、『F 900 GS』の間に位置する新しいモデルシリーズのプレビューとなる。
車体色はレーシングブルーメタリックをベースに、青・白・赤のカラースキームを採用。これは高いパフォーマンスと品質、そしてダイナミックでオフロード志向の性格を表現。
新開発の2気筒エンジンは、特殊な点火オフセットにより特徴的な音と高回転性能を実現。A2クラス(欧州の免許区分。A2ライセンスは排気量の制限なし/出力35kW=48hp以下のバイクに乗ることができる)に適合する48hpを発揮し、低回転域でも優れたトルクを提供する。エンジンの小型化と軽量化には、マグネシウムなどの軽量素材が使用されている。
シャシー面では、フルアジャスタブルのアップサイドダウンフォークと荷重依存型ダンピングを備えたショックアブソーバーを採用。これらはラリーやエンデューロスポーツの技術を応用したものだ。軽量構造と最新技術により、A2クラスの最低重量の175kgに近い車重を実現している。
安全性と機能性においても、より大型の『R 1300 GS』から着想を得た先進的な装備を搭載。リーンアングル対応のBMWモトラッドABSプロや高性能ブレーキ、自由に設定可能なライディングモードなどが含まれる。また、6.5インチのTFTディスプレイとBMWコネクティビティにより、スマートフォンとの連携も可能だ。
BMWモトラッドは、このコンセプトF 450 GSをベースにした量産モデルを2025年に発表する計画だ。排気量、サイズともに日本市場にぴったりなBMWと言えるかもしれない一台。いち早く見て触れるチャンスだ。














