ヒョンデ傘下のキアは、新型SUV『シロス』の量産をインドで開始したと発表した。2024年12月に世界初公開されたシロスは、デザイン、テクノロジー、空間性において新たな基準を打ち立てるモデルという。
キアは、インド南部アーンドラ・プラデーシュ州アナンタプルの工場で量産開始を記念する式典を開催した。式典には、キアのホ・ソン・ソン社長兼CEOやキアインディアのグァンギュ・イー社長をはじめとする幹部社員が出席し、シロスの生産開始を祝った。
シロスは、すでに1万0258台の事前予約を記録しており、インド市場での高い潜在需要を示している。5人乗りのこのSUVは、現地市場動向の綿密な分析に基づいて設計・開発されており、インドの消費者ニーズに的確に応えることを目指している。
シロスの特徴として、キアの「Opposites United(対立の調和)」デザイン哲学に基づく大胆なラインと機能的な汎用性が挙げられる。内装は機能性とエレガントなデザインが融合し、広々とした空間を実現している。
技術面では、セグメント初となるリアシートのスライド、リクライニング、ベンチレーション機能や、80以上のコネクテッド機能を搭載。さらに、デュアルパノラマサンルーフやハーマンカードンプレミアム8スピーカーサウンドシステム、OTA(Over-the-Air)ソフトウェアアップデート機能なども備えている。
安全性においても、レベル2の先進運転支援システム(ADAS)を採用し、16の自律安全機能を搭載。前方衝突回避アシスト、車線維持アシスト、360度カメラ、ブラインドビューモニター、スマートクルーズコントロールなどが含まれる。加えて、20の標準安全機能も備えており、運転者と乗員の保護を最大限に確保している。
シロスの販売は2月1日からインドで開始され、その後顧客への納車が始まる予定だ。キアは将来的にシロスの販売をアジア太平洋、ラテンアメリカ、中東地域にも拡大する計画を立てている。
このSUVは、キアが掲げる持続可能なモビリティソリューションの提供という世界的な取り組みの一環として、最新の技術とサービスを顧客に届けるための重要な一歩となる。
キアの新型SUV『シロス』、インドで生産開始…世界市場への輸出も計画
2025年01月21日(火) 15時00分
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