五羊本田の中国向け二輪車《photo by Honda》

本田技研工業(中国)投資有限公司(HMCI)、広州汽車集団股份有限公司(GAC)、上海新大洲文化発展有限公司(SSC)の3社は8月8日、新たな合弁契約を締結した、と発表した。これにより、中・大排量の二輪車事業の発展を加速させることを目指す。

政府の関連部門からの承認を得た後、GACとSSCは、これまでHMCIが1社で運営していた本田技研工業二輪車販売(上海)有限公司に資本参加する予定。出資後の株式比率は、GACが24.5%、HMCIが51%、SSCが24.5%となる。この出資は2024年内に完了する見通しだ。

GACと本田技研工業は、1992年7月に共同で五羊本田汽車(広州)有限公司を設立した。2024年6月までに、五羊本田は累計2000万台の高品質な二輪車を顧客に販売し、国内外で高い評価を得ている。

近年、ユーザーの二輪車に対するニーズは多様化・個性化しており、特にエンターテインメントやレジャー用途の中・大排量二輪車の市場規模が拡大している。これに対応するため、HMCI、GAC、SSCの3社は協力をさらに深め、新たな事業体制を構築することで、迅速にユーザーのニーズに応え、販売規模の拡大と顧客満足度の向上を目指す。

五羊本田は2024年に新しいブランドスローガンを発表した。このスローガンのもと、工場と販売チャネルの「二翼」戦略を通じて、ガソリンおよび電動の二輪車を中国のユーザーに販売し、生活の利便性を向上させていく。

五羊本田が開発したホンダ CB190SS(参考画像)《写真撮影 雪岡直樹》 五羊本田が開発したホンダ CB190SS(参考画像)《写真撮影 雪岡直樹》