リバース走行で最高速275.74km/hを計測しギネス新記録と認定されたリマック・ネヴェーラ《photo by Rimac Automobili》

リマック・アウトモビリ(Rimac Automobili)は11月7日、ハイパーEV『ネヴェーラ』がリバース走行で275.74km/hを計測し、ギネス世界新記録と認定された、と発表した。

内燃エンジン車や一部のEVとは異なり、ネヴェーラのドライブトレインにはギアがない。4つのモーターによって、前進または後退するが、静止状態から強力に加速できる。前進で0〜160km/h加速3.21秒、0〜320km/h加速11秒を実現するパワートレインが、後退時でも同じようなパフォーマンスを発揮できることになる。

ネヴェーラには4個のモーターが搭載されており、4輪を個別に駆動する。4個のモーターは合計で、1914hp(1940ps)のパワーと 240.6kgmのトルクを引き出す。1914hpのパワーは、内燃エンジンを搭載した標準的なスーパーカーの3倍の出力という。前輪と後輪はそれぞれ、シングルスピードギアボックスに接続されている。

ネヴェーラの動力性能は、0〜96km/h加速が1.85秒。静止状態から161km/hまでの加速タイムは4.3秒。静止状態から300km/hには9.3秒で到達する。

なお、ネヴェーラの市販モデルでは、最高速がリミッターによって、352km/hに制限される。ただし、顧客にはリマックのスタッフのサポートを受けながら、クローズドコースで412km/hの最高速に到達できる特別な機会が設けられる予定だ。

ネヴェーラのモノコックには、カーボン製ルーフ、バッテリーパック、カーボンサブフレームが組み込まれており、自動車向けとしては世界最大級の単一カーボンファイバー構造とした。単体重量は200kg以下で、2200枚のカーボンファイバー層と222枚のアルミインサートを使用して、バッテリーを保護する。

H字型にレイアウトされた6960セルのリチウムマンガンニッケルバッテリーは、蓄電容量が120kWh。バッテリーを車両床下中央の低い場所に搭載することで、低重心を追求する。前後重量バランスは48対52とした。1回の充電での航続は、最大でおよそ547kmに到達する。

ネヴェーラでは、7種類のドライビングモードが切り替えられる。「RANGEモード」は、バッテリーの充電状態を考慮しながら、最大の航続を達成できるようにする。「TRACKモード」では、ドライバーが車両の性能を最大限に活用できるようにする。2つの 「CUSTOMモード」により、ドライバーは事前に設定した好みのパフォーマンス特性にアクセスできるという。「SPORTモード」はスロットル、ブレーキ、サスペンション、ステアリングの応答をシャープにする。「DRIFTモード」は後輪により多くのトルクを配分して、パワースライド状態を維持しやすくする。「COMFORTモード」は、リラックスした乗り心地、効率性、スポーツドライビングのバランスを追求している。

リバース走行で最高速275.74km/hを計測しギネス新記録と認定されたリマック・ネヴェーラ《photo by Rimac Automobili》 リバース走行で最高速275.74km/hを計測しギネス新記録と認定されたリマック・ネヴェーラ《photo by Rimac Automobili》 リバース走行で最高速275.74km/hを計測しギネス新記録と認定されたリマック・ネヴェーラ《photo by Rimac Automobili》 リバース走行で最高速275.74km/hを計測しギネス新記録と認定されたリマック・ネヴェーラ《photo by Rimac Automobili》 リバース走行で最高速275.74km/hを計測しギネス新記録と認定されたリマック・ネヴェーラ《photo by Rimac Automobili》 リバース走行で最高速275.74km/hを計測しギネス新記録と認定されたリマック・ネヴェーラ《photo by Rimac Automobili》 リバース走行で最高速275.74km/hを計測しギネス新記録と認定されたリマック・ネヴェーラ《photo by Rimac Automobili》 リバース走行で最高速275.74km/hを計測しギネス新記録と認定されたリマック・ネヴェーラ《photo by Rimac Automobili》 リバース走行で最高速275.74km/hを計測しギネス新記録と認定されたリマック・ネヴェーラ《photo by Rimac Automobili》