2023年で生産終了となるアウディのスポーツカー『R8』。V10エンジンを搭載する大排気量スポーツがいよいよ姿を消すことになるが、そんなタイミングでR8をベースとした開発中のプロトタイプ車両を捕捉した。この車両は一体何なのか?
◆レース車両ベースの公道仕様? 限定100台で登場か
2022年10月に発表された後輪駆動モデルの「RWD GT」が最後のR8になるとされていたが、本当のフィナーレを飾るのは別のモデルとなるようだ。それが今回スクープした車両。レースカーである「R8 GT3」をベースに公道での走行を可能としたスペシャルな1台になるという。
ただしこのモデルはアウディ本家によるものではなく、レースやアフターマーケットの世界でアウディスポーツと長年関わってきた「Scherer Sport(シェラー・スポーツ)が手掛け、販売をおこなうものだという。
プロトタイプの姿を見ると、前後にナンバープレートを付けてはいるものの、レース車両の「R8 GT3 Evo II」からその多くを受け継いでいることがわかる。ルーフには巨大スクープが備わり、フロントエンドには大きなスプリッターとカナードを装着。アグレッシブなエアスクープを配置する専用ボンネットフード、フロントホイールアーチにはルーバーが装備されている。
側面では、後部にNACAダクトを備えた独特なサイドスカートがみられ、足まわりには通常のR8とは全く異なるセンターロックホイールが装着されているのも見逃せない。
コックピットはレース車両然としたものではなく、市販モデルと同様の仕様になりそうだが、ロールバーの存在がはっきりとみえる。
パワートレインの詳細やスペックは明らかになっていないが、モータースポーツ直径のV10エンジンを搭載し、限定100台を販売する計画だという。
これがホントの「最後のアウディR8」か? レース車両ベースの特別なV10スーパーカー
2023年10月29日(日) 12時00分
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