[カーオーディオ ニューカマー]トヨタ カローラスポーツ by BREEZE 後編…良くなったらもっと

奈良県のBREEZEでスピーカー交換とデッドニングを実践した野村さんのトヨタ『カローラスポーツ』。その高音質化に気を良くしたオーナーは次なるシステムアップとしてパワーアンプの追加を計画する。外部アンプ化による音の変化はどのようなもになったのだろう?

◆駆動力アップのためパワーアンプを追加し
細かな表現力をさらにアップさせることに成功
友人のオーディオカーに影響を受けてBREEZEでディナウディオ・エソタンのスピーカー取り付けやデッドニングなどを実施したオーナーの野村さん。想像を超える高音質化に満足したのは前編でお伝えした通りだ。

「すごく良い音で、その状態を気に入って半年ぐらいは楽しんで聴いていました。しかし徐々に普段聴くボリュームが上がってきたためか、あるとき歪んだようなビビリ音が出てきたんです。それをなんとかしたいなと思って再度ショップに相談に行きました」

そこで提案されたのがパワーアンプの追加だった。しっかりとスピーカーを駆動させて余裕のサウンドを引き出すことで、ボリュームを上げた状態でも高音質を維持することができるようになる。

「ショップで話している中からモスコニのAS100.2を今のシステムに加えてみることにしました。特にパワーアンプに関する知識はほとんど無かったんですが、スピーカー交換でショップを信頼していたので、今回もオススメのものをオーダーすることにしました」

パワーアンプは未経験だった野村さん、取り付けが完了して試聴してみると愛車の音が大きく進化しているのを感じたという。

「細かな音の表現力がすごくアップしていました。同じ曲を聴いていても“こんな音が入っていたんだ!”と驚くことが何度もありました。例えばドラムの音ではスネアやハイハットの細かなニュアンス、さらにはスティックの音までがリアルに再現されていたんです。パワーアンプによる音の進化は想像以上でした」

◆低音の不足を感じてサブウーファーを追加
高域対策はツイーターのAピラー取り付けを実施
こうしてスピーカー+パワーアンプのシステムを完成させたオーナーだったが、フロントスピーカーのパフォーマンスが上がると少しもの足りなく感じてきたのが低音だった。

「低音がもっとあれば良いのにな……、と思い始めました。そこでサブウーファーを追加したらどんな音になるんだろうと興味がわいてきたんです。最初はちょっとした好奇心だったんですが、ショップに相談に行きました。取り付けるとしたらシート下に収めたかったのでリクエストしてみました。そこで提案されたのがコンパクトなパワードサブウーファーのフォーカルIBUS20でした」

「取り付けて音を聴いてみると低音の厚みがアップしたのはもちろんなのですが、全体の音質も変わってきたように感じます。“生音感”がさらにアップしたように感じるのも良いところです」

低音を強化したら今度は高音側も気になってくる。徐々に耳も肥えてきたオーナーは、気になる部分を少しずつグレードアップして狙った音を急ピッチで目指しはじめた。

「サブウーファーを追加したら高音がもの足りなく感じたんです。そこでツイーターをAピラーにビルトイン取り付けしてみようと思いました。よく見る取り付けだし悪いはずが無いと思ってオーダーしたんです。ホームのスピーカーでも角度の違いで音が変わるのは知っていたのですが、ツイーターの角度を最適にすることで高音質化に効果があると想像していたので決めました」

Aピラーの加工は取材当日に完成したところだったので、オーナーのインプレッションは聞けなかったのだが、この評価次第でますます今後のシステムアップが加速していくかも知れない。

◆高音質化を一定のレベルに引き上げて
次は車室内環境を整える防音の施工を検討中
こうしてオーディオをひとつひとつグレードアップすることによる高音質化を体験した野村さん、ここまで音が良くなることを実践してしまうと、次にクルマを乗り換えてもオーディオのインストールを真っ先に実践するだろうと考えるまでになっている。オーディオの影響はプライベートカーのみならず、会社の営業で使っているクルマにもDIYでスピーカー交換を実施している。すでに純正のオーディオでは満足できなくなっているようだ。

「このカローラスポーツは通勤からプライベートも含めてほぼ毎日乗っています。良く聴くのはキャッチーなメロディの曲ですね。洋楽/邦楽問わず多彩な曲を聴いています。このオーディオはどんな曲を聴いても良い音で楽しめるのが気に入ってます。休日には好きな曲を聴くためにドライブに出かけたりしますよ。かなりのロングドライブして長時間オーディオを楽しむこともあります」

曲はスマホをカーナビにブルートゥース接続して聴くスタイル。サブスクを利用してさまざまな曲を聴くのはまさに現代流のスタイルだろう。プレイリストを選んでノンストップで好きなジャンル・傾向の曲を聴きながらのドライブは快適だという。

「ほぼ満足の音に仕上がっているのですが、次は防音を強化しようと思っています。ドライブ中に音楽を聴いているとロードノイズのゴーという音が気になり始めたんです。せっかく良い音のオーディオに仕上がったのでクルマの静粛性を上げてもっと質の高い音響環境を作ろうと考えているところです」

オーディオの高音質化が愛車のドライブをもっと楽しくすることを体感して、ますますオーディオに魅入られた野村さん。効果の望めるシステムアップを今後もピンポイントで実施していく予定だ。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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