アウディ SQ8 改良新型《photo by Audi》

アウディは9月5日、最上位SUVクーペの『Q8』の高性能モデル、「SQ8」(Audi SQ8)の改良新型を欧州で発表した。


◆新デザインのシングルフレームグリル
SQ8の改良新型では、スポーティなキャラクターをさらに強化している。その特長は、フロントバンパーに装着された新しいデザインのスポイラー、スポーティな外観のフロントアンダーライドガード、リアのディフューザーなどだ。シングルフレームグリルには、スポーティな配色のL型のインレイが縦に配置された。より大きなエアインテークは、表面全体がハニカムグリルになっている。

さらに、ドアミラーカバー、シングルフレームのインレイ、サイドエアインテークのエッジは、スポーティなアルミニウムルックとした。

サイドスカートのインレイにも、同じ配色を採用している。「ブラック」および「ブラックプラス・オプティクスパッケージ」もオプションで選択できる。

◆0〜100km/h加速は4.1秒で最高速は250km/h
パワートレインには、「4.0TFSI」を搭載する。直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力507ps、最大トルク78.5kgmを発生する。2つのツインスクロールターボチャージャーは、Vバンクに配置された。このレイアウトにより、低回転域においても、優れたレスポンスを実現。排気システムには、2つのモード制御アクチュエータが装備されており、エンジン音が変化する。

トランスミッションは8速ティプトロニックで、駆動方式は4WDのクワトロ。0〜100km/h加速は4.1秒、最高速は250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを可能にしている。

21インチホイールと285/45サイズのタイヤを標準装備した。専用の新しい23インチアルミホイールもオプションで用意する。フロントブレーキディスクの直径は400mm、リアブレーキディスクの直径は350mm。フロントのブラックのブレーキキャリパーには、Sのロゴが付く。オプションでレッドも選択できる。

◆48Vのスーパーキャパシタから電力を供給する「eAWS」
オプションのアドバンストサスペンションパッケージには、スポーツディファレンシャルが装備される。高速コーナリング時には、2つの多板クラッチにより、後輪左右のトルクを調整して、グリップの高いコーナー外側のホイールに、より多くのトルクを配分する。トルクベクタリングシステムにより、ハンドリングがさらに正確になるという。コーナリングや加速時には、アンダーステアの兆候を軽減する。

このパッケージに装備される2番目のコンポーネントは、「エレクトロメカニカル・アクティブ・ロール・スタビリゼーション(eAWS)」だ。このシステムには、前後のアクスルに接続されたスタビライザーに電気モーターが搭載され、スタビライザーが左右独立して機能する。直進走行時には、それらが作動することにより、凹凸のある道路でのボディの動きを減少させる。

一方、スポーツ走行時には、左右のスタビライザーを電気モーターの力によって反対方向に回転することによって、ひとつのユニットとして機能する。これにより、コーナリング時にロール角が減少し、ハンドリングがさらに正確なものになるという。eAWSは48Vのスーパーキャパシタから電力を供給する。短時間に大電流を吸収し、リリースできるこの小型軽量のエネルギー貯蔵ユニットは、2つの電気モーターにそれぞれ最大1.5kWの電力を供給する、としている。

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