ポールポジションを獲得した#33 Team HRC with Japan Post長島哲太の走り《撮影 竹内英士》

三重県・鈴鹿サーキットで5日、鈴鹿8耐のトップ10トライアルが行われ、#33 Team HRC with Japan Postの長島哲太がトップ10トライアルで2分5秒329を記録して2年連続となるポールポジションを獲得した。

2023 FIM世界耐久ロードレース 第3戦"コカ・コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース第44回大会は2日目を迎え、公式予選2回目とフリー走行、そして上位10チームのスターティンググリッドを決めるトップ10トライアルが行われた。

公式予選では各チームの速い方から2名のタイムの平均で順位が決まる。前日に行われた1回目では#33 Team HRC with Japan Post(長島哲太/高橋巧/チャビ・ビエルゲ)が平均タイムでトップに立ったが、5日に行われた2回目では#7 YART Yamaha Official EWC TEAM(ニッコロ・カネパ/マーヴィン・フリッツ/カレル・ハニカ)がタイムを短縮し、逆転トップに。HRCは1回目からタイムは変わらず、2番手となった。

■公式予選トップ10(トップ10トライアル進出チーム)
1. #7 YART Yamaha Official EWC TEAM/2分5秒858
2. #33 Team HRC with Japan Post/2分5秒922
3. #12 Yoshimura SERT Motul/2分6秒603
4. #17 Astemo HondaDream SI Racing/2分6秒962
5. #104 TOHO Racing/2分7秒128
6. #73 SDG Honda Racing/2分7秒230
7. #76 AutoRace Ube Racing Team/2分7秒236
8. #1 F.C.C. TSR Honda France/2分7秒268
9. #95 S-PULSE DREAM RACING・ITEC/2分7秒315
10. #71 Honda Dream RT SAKURAI HONDA/2分7秒373

上位10チームのスターティンググリッドを決めるトップ10トライアルは、各チーム2名のライダーが1台ずつ出走し、1周だけのタイムアタックを行う。これまで、台風など天候の影響で2018年から2022年まで、2回の大会中止を挟んで開催されなかったが、今年、6年ぶりにトップ10トライアルが開催された。

まずは下位5チームの2名のライダーが走行。この時点でSDG Hondaの浦本修充が2分6秒644を記録してトップに立った。期待されたTSRのタラン・マッケンジーは区間最速タイムを記録しながらも転倒。チームメイトのマイク・ディ・メリオが記録した2分7秒780で最下位となった。

上位5チームのタイムアタックでは、HRCのチャビ・ビエルゲが2分5秒919のトップタイムを記録したが、直後にYARTのカレル・ハニカが2分5秒519でトップに立った。2人目のアタックでは、HRCの長島哲太が2分5秒329を記録しトップを奪還。YARTは最後のアタックをマーヴィン・フリッツが担当したがタイム短縮ならず。HRC、そして長島哲太が2年連続となるポールポジションを獲得した。

2番手はYART、3番手はTOHO Racing。以下は、SDG Honda、Yoshimura、Astemo、AutoRace Ube、SAKURAI Honda、S-PLUSE、TSRと続いた。

6日は8時30分から45分間のウォームアップ走行が行われ、決勝レースは11時30分にフォーメーションラップがスタート。1周の後に8時間後のチェッカーフラッグを目指してル・マン式で決勝レースがスタートする。

■トップ10トライアル結果
1. #33 Team HRC with Japan Post/2分5秒329
2. #7 YART Yamaha Official EWC TEAM/2分5秒519
3. #104 TOHO Racing/2分6秒343
4. #73 SDG Honda Racing/2分6秒644
5. #12 Yoshimura SERT Motul/2分6秒720
6. #17 Astemo HondaDream SI Racing/2分6秒756
7. #76 AutoRace Ube Racing Team/2分6秒811
8. #71 Honda Dream RT SAKURAI HONDA/2分6秒970
9. #95 S-PULSE DREAM RACING・ITEC/2分7秒780
20. #1 F.C.C. TSR Honda France/2分7秒788

#33 Team HRC with Japan Postの(左から)チャビ・ビエルゲ、長島哲太と高橋巧(右)《撮影 竹内英士》 #33 Team HRC with Japan Post高橋巧の走り《撮影 竹内英士》 トップ10トライアル2位タイムを記録した#7 YART Yamaha Official EWC TEAMカレル・ハニカの走り《撮影 竹内英士》 #7 YART Yamaha Official EWC TEAMのカレル・ハニカ《撮影 竹内英士》 トップ10トライアル3位の#104 TOHO Racing(清成龍一/國峰啄磨/榎戸育寛)《撮影 竹内英士》 トップ10トライアル4位の#73 SDG Honda Racing(浦本修充/名越哲平/埜口遥希)《撮影 竹内英士》 トップ10トライアル5位の#12 Yoshimura SERT Motul(グレッグ・ブラック/シルバン・ギュントーリ/エティエンヌ・マッソン)《撮影 竹内英士》 トップ10トライアル6位の#17 Astemo HondaDream SI Racing(水野涼/渡辺一馬/作本輝介)《撮影 竹内英士》 トップ10トライアル7位の#76 AutoRace Ube Racing Team(ダン・リンフィット/津田拓也)《撮影 竹内英士》 トップ10トライアル8位の#71 Honda Dream RT SAKURAI HONDA(伊藤和輝/日浦大治朗/荒川晃大)《撮影 竹内英士》