日産 セレナ e-POWER(2018年)《写真提供:日産自動車》

日産自動車は7月14日、『セレナ e-POWER』が走行不能となるおそれがあるとして国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2017年12月27日〜2021年8月25日に製造された12万6800台。

対象車両は、エンジンルームハーネスにおいて、開発時の検証不足によりハーネスの配策に不備があることが判明。エンジン制御用コントロールユニット固定用ボルトの先端がハーネス保護材のスリット部に位置した場合、ハーネス保護材内側に入り込み、直接、電線配線と接触しているものがある。そのため、このまま使用を続けると、電気配線の被覆が損傷し、ボルトの先端が芯線に接触することで短絡し、最悪の場合、走行中にモーターが停止し走行できなくなるおそれがある。

改善措置として、全車両、エンジン制御用コントロールユニット固定用ボルトの先端に樹脂キャップを装着する。なお、ハーネス被覆が損傷していた場合は修理する。

不具合は19件発生、事故は起きていない。市場からの情報によりリコールを届け出た。

改善箇所《写真提供:国土交通省》