FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》

2018年シーズンのチャンピオンで、世界的にも有名なプロドリフト選手のマッド・マイク(マイク・ウィデット)選手。2023年は5年ぶりにFDJフル参戦で、毎戦パッション全開の熱い走りを見せてくれる。

5月20日から21日まで福島県で開催された「FORMULA DRIFT JAPAN(FDJ)」第2戦エビス西コースに、Red Bull with TeamMagic Toyo Tires Driftからお馴染みの1000馬力・4ローターエンジン搭載・マツダ『RX-7』を駆って参戦した。

◆ロバンペラ選手とまさかのアクシデント、突貫工事でマシンも見事に修復
前日の5月19日に行われたテスト走行日。ここエビス西は過去に2回の優勝経験もあり、相性の良いコースレイアウト。今回はすべてのゾーンがアウト側に設定されているので、以下にアウトクリップを綺麗に取るのかが攻略のポイントだ。

特に第1ヘアピンに向けての加速区間の駆け引き、そして立ち上がり速度をいかに高められるかがトップ32を勝ち上がる上で鍵になりそうなゾーン配置となっている。

午前中から快調な走りを見せていたマイク。第2戦でスポット参戦した、同じくレッドブル・アスリートのカッレ・ロバンペラ選手との追走練習を実施。順調に走っていたところアクシデントがあり、先行のマイクのフロント部に、後追いのロバンペラの後ろが接触。TCPマジックのクルーたちによる見事なチームワークによって、予選日までにはマシンは綺麗に修復されていた。

◆雨の単走1本目はトップ通過!総合4位で順調なスタート
20日に開催された予選、FDJではライン・アングル・スタイルの3つの観点から審査員によって評価される。朝から降り止まない雨の影響で1本目はフルウェットのコンディションでのセッションとなった。

ウエットコンディションによる慎重な飛び込みで、ポイントが伸ばせない選手が続出するなか、マイクは持ち前の高回転を維持する綺麗な走行で89点を獲得。この時点でロバンペラが出していた89点との同率トップで予選1本目の走行が終了した。

2本目は予選トップにも見える早い飛び込みで、スモークを大量に上げる迫力のドリフトを披露。解説を務める谷口信輝氏も「速いドリフトが個人的には好き、マイクの飛び込みは1番早かったんじゃない?」とコメント。しかしながらゾーン1での脱輪が響いた影響で85点を獲得。1本目の89点がベスト走行となり、予選4位通過でトップ32へと進出した。

◆中学生ドリフターの箕輪大也とトップ8で対戦、惜しくもスピンアウトで決着
21日に行われたトップ32。この日は時々太陽が顔を覗かせながら、終始ドライコンディションでの1日となった。トップ32は同じくトーヨータイヤサポートの小松優太選手と対戦。

1本目はリードがマイク、チェイスが小松でスタート。前日の予選と同様に勢いの良い飛び込みで進入。車速の高いドリフト・豪快なサウンドを響かせながら綺麗に通過。しかしマイクは勢い余ってゾーン1で2脱、小松はゾーン4でアウトクリップを取り切れず3脱でコースアウトの判定に。

2本目は入れ替えでチェイスとなったマイク。ゾーン1からビタビタで距離感を近づいていく。しかしゾーン2で小松の立ち上がりが遅れたところで若干マイクが詰まる形に。結果、先行時の走行の点差によってマイクのトップ16進出が決定した。

トップ16ではケン・グシ選手との対戦に。1本目はリードがマイク、ケン・グシがチェイスでスタート。初対戦となる組合わせは注目を集めた。両者ともに綺麗な飛び込みで、ゾーン1〜ゾーン3は綺麗に近い距離で通過。しかし、ケン・グシがゾーン4をハーフスピンの状態で通過し1本目が終了。

入れ替えでチェイスとなったマイク。ゾーン1〜ゾーン4まで近い距離でドリフトを決める。振り出しも同時・かつゾーンをトレースする素晴らしい走りを見せる。決着はケン・グシ選手のミスが大きな差となり、マイクがトップ16へ進出する。

トップ8では第1戦の鈴鹿を制した13歳のスーパー中学生ドリフター、箕輪大也選手と対戦。開幕戦の勢いのままやってきた、箕輪との熱い戦いとなった。1本目はリードがマイク、チェイスが箕輪でスタート。

ゾーン1の飛び込みは綺麗に決まるが、両者ともにそれぞれミス。マイクはゾーン2で小さいラインでゾーン2の一部不通過、箕輪はゾーン4で2脱となり入れ替えの2本目に臨む。

チェイスとなったマイクはゾーン1から距離を詰めていく、しかしながらゾーン2手前で箕輪の減速によって接触。ここでマイクがスピンする結果となり、トップ8での敗退が決定。2023年シーズンでは最高位となる、総合で5位フィニッシュとなった。

マッド・マイク選手のコメント:
「カッレがFDJに来てくれて、一緒に走ることができてよかったよ!大会も盛り上がったし、次はトップ32で対戦できるといいな。トップ32のトーナメントでは、トップ16まではうまく勝ち上がれたけど、トップ8では箕輪選手に負けてしまった。次戦の富士はハイスピードでマシン特性にも合っているから、迫力のある走りができると思う。富士の走りを楽しみにしていてね!」

TCP MAGIC代表 川戸泰介氏のコメント:
「テスト日にアクシデントもありましたが、まずは無事に週末を走り切ることができてよかったです。トップ16までは綺麗な走りでアジャストできていたのですが、トップ8の箕輪選手との対戦で残念ながら敗退となりました。また、パイクスピークのテスト走行ではクラストップ、総合7位のタイムを記録できました。次戦の富士とともに、パイクスの応援もよろしくお願いいたします!」

FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》 FDJ Rd.2 EBISU WEST《写真撮影 土屋勇人》