(イメージ)《Photo by Stanislav Kogiku/SOPA Images/LightRocket/ゲッティイメージズ》

天井知らずの物価高の中で迎えた2023年春闘では、労働組合の賃上げ要求に対して大手企業による「満額回答」が相次いでいるが、そんな賃上げ分も“焼け石に水”にもなりかねないのが、鉄道運賃の値上げラッシュである。

きょうの読売にも「鉄道あすから値上げ」」などと、経済面に詳しく取り上げているが、このうち、JR東日本は、3月18日から国内の鉄道会社で初めて変動運賃制を導入するという。

それによると、通勤ラッシュとなる平日朝の乗車を避ける場合、ICカード「Suica(スイカ)」を使って新たに発行する「オフピーク定期券」では約1割安くなる。一方で、いつでも使える従来の定期券は1.4%値上げするそうだ。

変動運賃制の対象は、山手線や京浜東北線、中央線、総武線など、利用者が多く混雑が予想される1都4県の約280駅を結ぶ区間。ピーク時間帯は90分間で設定し、各駅で異なるという。読売によると、例えば、東京駅は午前7時半〜午前9時、横浜駅は午前7時〜午前8時半を設定。この時間帯に入れば、降りるときに通常の運賃が差し引かれてしまうとも伝えている。

鉄道運賃の値上げはJR東日本ばかりではない。首都圏の東京メトロや小田急電鉄、西武鉄道、東急電鉄などの私鉄でも切符の初乗り運賃で10円引き上げる。ただ、京浜急行電鉄と京王電鉄は、今回は実施せず、半年遅れてこの秋にも値上げを予定しているという。

2023年3月17日付

●米欧金融不安株安連鎖、クレディ・スイス発端、東京一時500円超下げ(読売・2面)

●鉄道あすから値上げ、JR東、変動運賃制、「オフピーク定期」1割安く(読売・6面)

●自動配送ロボ スズキ共同開発、新興企業と(読売・6面)

●日韓関係を正常化、首脳会談シャトル外交再開、防衛情報や輸出規制修復(朝日・1面)

●露のトヨタ工場引き渡す可能性、現地報道、政府傘下に(毎日・6面)

●迫真、トヨタ難路を行く(4)水素になおこだわる(日経・2面)

●パナソニックエナジー、5000人を増員、EV電池強化(日経・14面)

●蒲蒲線見通せぬ羽田直通、第二期区間、技術・費用の壁(日経・43面)

●侍J 4強、投打がっちり、イタリアに9-3、大谷、気迫の投球(日経・45面)

大谷選手(3月16日、WRC、対イタリア戦)《Photo by Koji Watanabe - SAMURAI JAPAN/SAMURAI JAPAN/ゲッティイメージズ》