新聞ウォッチ《写真提供 写真AC》

職場などで性的な嫌がらせをすることを「セクハラ」と呼んでいるが、その行為については、どこまでを指すのかがいまひとつ曖昧なため、泣き寝入りするケースも少なくない。

そんなセクハラについて、パナソニックホールディングス傘下でIT事業を手がけるパナソニックコネクトが、1回でもセクハラがあった場合にレッドカードとなり、即「降格」を前提とする厳しい罰則を導入したという。

パナソニックコネクトの樋口泰行社長が共同通信のインタビュー取材で明らかにしたそうで、きょうの毎日が、総合・社会面で「セクハラ1回で降格」とのタイトルで大きく報じている。

記事によると、同社では、社員の固定席を廃止する「フリーアドレス」や社長室の撤廃など社内風土の改革を進めており、ハラスメントにも厳しく対処。社内のガイドラインを変更して厳罰化するとともに、独立したコンプライアンス委員会が対応するという。

パナソニック出身の樋口社長は、外資系の日本マイクロソフトの会長職も務めた経験もあり、働きやすい職場環境を構築するには、セクハラ防止など「風通しを良くしなければ競争に負ける」と強調。日本企業で最も厳しいレベルを目指したという。

また、専門家は「長期間や複数回のセクハラで降格することはあっても、1回で即降格は珍しい。大企業が先陣を切ることで社会的にも抑止力になる」とも伝えている。

2023年2月21日付

●春闘大手一部、非正規賃上げの兆し、中小への波及課題(読売・2面)

●テスラがリコール、36万台運転支援に不具合(朝日・7面)

●千客万来、エアバス小型機好調、北米から受注相次ぐ(毎日・7面)

●セクハラ1回で降格、パナ傘下企業が導入(毎日・20面)

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●トヨタ、米でEV生産検討、26年めど、欧州3か国でも(東京・7面)

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ロマンスカーカフェ(東京・新宿駅)《写真提供 小田急レストランシステム》 販売好調、エアバスA220シリーズ Photo by Paul Dovie / Tad Denson - Airwind.com《photo by Airbus》